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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

2月のイベントというとバレンタインですね。愛犬におもちゃや新しい服を用意したり、また特別なおやつやごはんをプレゼントする方も多いのではないでしょうか。

今回ご紹介するレシピは、手作り食のプレゼントをイメージしました。主食となるようたくさんの素材を使っているので一見ハードルが高いと思われるかもしれませんが、作り方はいたって簡単です。体が温まる素材をたっぷり使った風味豊かなポタージュですので、寒い日にもおすすめのレシピです。

主食になる手作り食は肉類の量が大事ですので考え方を説明します。ぜひ参考になさってください。

手作り食の肉類の量について

今回は体重3㎏成犬の主食になるレシピを作りましたので、主役となる肉類の量の考え方をご紹介します。ここでいう肉類とは(牛や豚のほか、鶏肉、魚肉等を含みます)

私たちと犬では、1日に必要なタンパク質量が異なります。体重あたりで比べるとおよそ犬は私たちの3~5倍のタンパク質が必要です。タンパク質量は肉の重量のおよそ2割相当ですので、一日に食べる肉の重量に換算するにはタンパク質の5倍で求められます。推奨される一日の肉類の量は、成人女性(体重50㎏)で250gほど。体重5kgの犬は100gほどです。あくまで健康な場合(タンパク質の制限がないこと)の例ですので病気で食事指導を受けている場合は、その内容に従ってください。

もちろんタンパク質は野菜や穀類にも少量含まれますし、豆類(大豆など)は良質で豊富なタンパク源になります。私たちは犬に比べて肉類以外からタンパク質をたくさん摂ることができますので推奨量ほど肉類を食べていない方のほうが多いでしょう。

ですが犬は私たちとは違い雑食性肉食動物です。体を維持するために必要な肉類に含まれる栄養素(アミノ酸)も私たちより種類が多く、基本的には肉類をタンパク質の主原材料として食べる必要があると知っておきましょう。

もちろん、推奨量はあくまで目安であり、運動量や年齢や体質によっても必要量は異なりますが、基本の量をベースに調整していくことをおすすめします。

食事全体として考えるには肉以外にも野菜や穀類(穀類不使用の場合は穀類以外の炭水化物源)、ビタミンA,ビタミンD、脂質なども考える必要がありますが、毎日継続して長期的に手作り食のみを与える場合以外では多少の栄養の過不足があっても問題無いでしょう。

愛犬用ポテトのポタージュレシピ

■材料

・野菜フレーク じゃがいも https://petpro.jp/post-16861/ 6g

・オートミール 9g

・鶏モモ肉(皮無し) 70g

・豆乳 60g

・カブ 30g

・ホウレンソウ 12g

・パプリカ 10g

・しめじ 8g

・バター 5g

・かつお節薄切り ひとつまみ(2g以下)

・しょうが 少々(耳かき2ほど)

・水 200g

※上記のレシピは体重3kg成犬の一日分のカロリー相当量になります。適量を与えて下さい。

 

カロリー(全量):およそ220kcal(材料全量)

 

鶏モモ肉は皮の部分を取り除いたものを使用します。カロリーをたくさん摂りたい愛犬には少し皮付きにしてその分重量も多くます。しょうがはすりおろしたものを少量使い、加熱するので辛みは感じないくらいです。体を温めるのに役立ちますが、風味に敏感で心配な場合は入れなくてもいいでしょう。パプリカの香りも苦手であれば人参や食べやすいものに変えてください。

 

■作り方

①鶏モモ肉は食べやすい大きさに切ります。野菜やきのこ類は粗みじん切りにします。作る楽しみを意識して、今回はパプリカをハート型にくり抜きました。今回は生のまま型抜きしましたが、少し硬く縁が粗くなりがちでした。時間に余裕があれば先に茹でてから型抜きするといいでしょう。

② 小鍋にバター、ホウレンソウ以外のものをすべて入れて加熱します。沸騰したら火を弱くして吹きこぼれないように調整します。ここから5分ほど加熱したら鶏モモ肉を取り出します。残りはさらに5分加熱し、最後にバター(1/3量)を混ぜてから火を止めます。

※バターは風味とカロリーをプラスするものです。ダイエット時は無くてもいいでしょう。

③フライパンでホウレンソウと鶏モモ肉を残りのバターで炒めます。出来上がり写真のようにホウレンソウと鶏モモ肉を分けて盛り付けたい場合は、大きめのフライパンの中で分けて炒めてください。

仕上げは②を冷ましてから器に入れ、③を盛りつけたら出来上がり。

 

 

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は230kcalで、体重3㎏成犬(避妊・去勢済み)の1日分の摂取カロリー相当です。このまま主食としても、トッピングで少しずついつものごはんに足してもいいでしょう。今回のレシピの場合は、ポタージュを大さじ2につき、主食のドライフードを小さじ1ほど減らすのが目安の調整量です。

さいごに

今回はお肉たっぷり、野菜も数種類使って主食として与えられるレシピをご紹介しました。手作り食はトッピングなら1~3種類の素材でもいいですが、主食ならかなり種類の数が増えます。それだけさまざまな栄養素を摂ることが理想だからです。スタート時点ではトッピングや数種類の少ない素材、または既製品(市販の商品)を利用して手軽なところから作ってみてはいかがでしょう。まずは愛犬の好みを知ることや習慣化することも大事だからです。

健康維持には水分摂取が大きな要と言えます。手作り食の良さは、ドライフードでは不足しがちな水分を食べ物と一緒に摂れること。旬の素材を取り入れたり、愛犬ごとに選ぶことができることです。何より、食べ物の楽しみを増やすことは愛犬の喜びです。

今回は主食用にカロリーを意識して作ったので材料の種類が多くなりましたが、作るのは意外と簡単なものです。ぜひ気軽に試してみてください。

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

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愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

新しい年が始まりました。いかがお過ごしでしょうか。家族が揃う特別な時間に、愛犬にもごちそうの楽しみがたくさんあったのではないでしょうか。

 

今回はペット栄養管理士の山本が、愛犬にもうれしい「2色きんとん」をご紹介いたします。おせち料理の栗きんとんをイメージして愛犬用にアレンジしたものです。通常は砂糖類を使って甘みを強くしてねっとりした食感に仕上げるものですが、野菜フレークを使って自然な甘みをプラスし犬にも食べやすいきんとんにしました。

きんとんの中には好きなものを入れて楽しめますので、お正月だけでなく、ぜひ普段にも気軽に作ってみてはいかがでしょう。ぜひ参考になさってください。

食材の豆知識(さつまいも)

さつまいもは、なんといっても甘味が魅力です。焼き芋のおすそ分けを楽しみに待っている愛犬も多いですよね。さつまいもは糖質(甘味)や食物繊維が豊富なだけでなく、細胞の健康維持に役立つビタミンCやビタミンEも含まれています。

何より近年ダイエットで注目されているのは「レジスタントスターチ」が豊富なことです。レジスタントスターチはでんぷんの一部で、温かい状態では吸収率が高く、冷めると吸収率が低くなる性質があります。

このため、温かいごはんは消化吸収しやすく、その分、太りやすいものになりますが、冷やごはんは逆にでんぷんの消化吸収が難しい性質になり、太りにくいと言われています。このように、焼き芋を温かいうちに食べると、でんぷん(糖質)の吸収率が高まりますが、カロリーを抑えたい場合は、きんとんのように冷めた状態で食べるのがおすすめです。

摂取カロリー(食べた量に含まれるエネルギー)は変わりませんが、実際に体内でエネルギーとして利用されるカロリーは、冷めた状態で食べたほうが抑えられるのです。

ダイエット中の人や愛犬には、レジスタントスターチの働きを意識してみてはいかがでしょう。レジスタントスターチは、消化されずに大腸まで運ばれてから腸内細菌(善玉菌)の餌になるため、善玉菌を元気にして腸の健康維持に役立つ成分でもあります。

ただし、どれだけカロリーを抑えられるかは正確にはわかっていませんし、さつまいもは冷めた状態でももともとカロリーが高い食材です。そのため、食べ過ぎには十分に注意してくださいね。

愛犬用2色きんとんのレシピ

■材料

・野菜フレーク とうもろこし https://petpro.jp/product_1007/ 大さじ3

・野菜フレーク にんじん https://petpro.jp/product_1008/ 大さじ1

・さつまいも 80g

・好みの肉もしくはウェットフード(固めが作りやすい) 大さじ1

・水 小さじ4

※緑の葉(小松葉)は飾りです。キュウリなどを型抜きしてもいいですね。

※上記のレシピは小型犬用に小さなきんとんが4個作れる量です。適量を与えてください。

 

 

カロリー(全量):およそ180kcal(材料全量)

 

 

 

■作り方

①さつまいもを茹でます。柔らかくなったら、水気を飛ばしてから1/5量を取り分けます。

1/5量のさつまいもには野菜フレーク にんじん、水小さじ1を混ぜます。

4/5量のさつまいもには野菜フレーク とうもろこし、水小さじ3を入れて混ぜてから冷蔵庫で少し冷やしておきます。(冷やした方が作りやすいです)

※さつまいもは火が通りやすいように小さく切って水(分量外)に10分ほどさらしておくと黒くなる変色が抑えられます。

② きんとんの中に入れる具材として肉は小さく切っておきます。

あまり柔らかすぎる(水っぽい)ものはキッチンペーパー等で水気を取っておきましょう。

写真の左側は牛肉、右側はウェットフードです。

③きんとんは、1回に1/4量ずつ作っていきます。

まずはラップ(20㎝くらいあるといいでしょう)を広げます。その上にとうもろこしを混ぜたさつまいもを敷き、真ん中にくぼみを作って②の具材を乗せます。

縁ににんじんを混ぜたさつまいもを置きます。ラップで包むように丸めます。

このときに人参が出来上がりの上の位置にくるようにして最後はラップを軽くひねってとがったような形を作れば出来上がり。

 

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は180kcalで、1個あたり45kcalとなります。体重4㎏成犬(避妊・去勢済み)の1日分の摂取カロリーの1割相当です。そのため、1個与える代わりに主食を1日分から1割量を減らしましょう。

今回の2色きんとんはお正月を意識したものなので、少し手間がかかりますが、普段はさつまいもと野菜フレークだけを丸めて簡単に作ってもいいでしょう。特に野菜が苦手な愛犬にも比較的食べやすいので試してみてください。こういうもので少しずつ野菜を食べることに慣れてくれるといいですね。

小さく丸めたものは、苦手な薬を与えるのにも便利です。その際は小さめに作ってください。最初の一口は薬が入っていないものにして、早くもっと食べたいという気持ちを盛り上げてから薬入りを食べさせるのがコツです。

さいごに

今回はさつまいもと野菜フレークで作る2色きんとんをご紹介しました。野菜フレークの甘みは自然でやさしいですし、混ぜることでさつまいものしっとり感も続きます。

見た目もかわいいのでぜひ作ってみてくださいね。私はお正月に食べる栗きんとんが大好きなので、愛犬にもちょっとおすそ分けしたくなります。この「ちょっと」がいつの間にか習慣になってしまうのは怖いので、自制が必要です。

その点でも、できれば愛犬用にヘルシーなレシピで作れば心配が減ります。食べることが楽しみな愛犬はもちろん、食べることが少々苦手な愛犬にも、おいしいごはんで健康維持を目指したいですね。今回のレシピが少しでも参考になりましたら幸いです。

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

12月の楽しみといえばクリスマスですね。街中のイルミネーションが気持ちを華やげてくれますね。

愛犬たちのごはんもいつもより豪華なものを用意される方はいいのではないでしょうか。市販のクリスマス用商品もたくさんみかけますが、おうちでも手作りをしてみませんか。

今回はペット栄養管理士の山本が、野菜入りのチキンのテリーヌをご紹介します。甘みのある野菜フレークのとうもろこしのソースをかけておいしさとごちそう感をプラスしました。ぜひ、作ってみてくださいね。

食材の豆知識(とうもろこし、ささみ)

とうもろこしは、食物繊維やビタミンB群というお腹や皮膚の健康にうれしい栄養素が豊富ですが、何よりの魅力は甘みです。犬も甘味を感じることができ嗜好性も高いので、食欲低下時や好き嫌いが多い愛犬にもおすすめです。粒のままだと消化しづらいですが、野菜フレーク とうもろこしは今回の牛乳にも混ぜるだけでサッと溶けるような状態になっているため、消化にも負担をかけません。

甘みに関しては気持ちをまったりさせることも期待できるので、ストレス時には特におすすめです。ただし甘いものをたくさん食べることは犬の食性には合っておらず、健康を害することにつながりますので、いくら気に入ったからといっても大量に与えないよう気をつけましょう。

そのままふりかけてもいいのですが、水やミルクに混ぜていつものドッグフードに少量かけるだけでも、ごちそう感がでます。

鶏ささみ肉は、ご存じのとおり愛犬たちにとって嗜好性が高いです。良質なタンパク質がたっぷり摂れて、低脂肪なのがうれしいですね。

そしてまた細胞の代謝に役立つナイアシン(ビタミンB3)が豊富なので、とうもろこしソースとは、味の相性だけでなく、皮膚の健康維持にとてもいい組み合わせになります。

愛犬用チキンのテリーヌのレシピ

■材料

・野菜フレーク とうもろこし https://petpro.jp/product_1007/ 3g

・鶏ささみ肉 100g

・じゃがいも 70g

・にんじん 10g

・おくら 1本

・ブロッコリー 15g

・うずら卵 1個

・パプリカ 10g

・ミニトマト 1個

・牛乳(豆乳など好みのもの) 大さじ3と1/2

・スプライト(添え物) 適宜

小型犬用に作りやすい量です。適量を与えてください。

 

 

カロリー(全量):およそ250kcal(材料全量)

 

 

 

■作り方

①準備段階で、ほかのものと一緒に加熱しづらいブロッコリー、うずら卵はそれぞれ茹でておきます。おくらは固いヘタや先の部分は使いません。

にんじんとパプリカは細かく、おくらは輪切り、じゃがいもは火が通りやすいように切っておく。※パプリカはツリーのてっぺんの飾り用にひとつだけひし形に切っておきました

② ①のにんじん、パプリカ、おくら、じゃがいもは耐熱容器に入れて少し水をふりかけ電子レンジで加熱する。(自動でない場合は1分ずつ加熱して様子をみるといいでしょう)

③ ②のじゃがいもの半分量、鶏ささみ肉、牛乳大さじ1をフードプロサッサー(ブレンダーなど)に入れてペースト状にします。

そこに②のにんじん、パプリカ、おくらを混ぜ込み、オーブンシートの上に厚さ1センチくらいになるように乗せます。オーブンに入れて170度(予熱)で20分ほど焼きます。

④野菜フレーク とうもろこしに牛乳大さじ2を混ぜてソースにします。③のテリーヌは食べやすい大きさに切りますが、クッキー型でお好きな形にくりぬくこともできます。テリーヌにはとうもろこしソースとうずら卵を崩したものをトッピングします。

添え物になりますが、ミニトマトにはうずら卵の白身をつけてサンタの帽子風に。

ツリーは残っているじゃがいも半分量に牛乳を大さじ1/2を混ぜて形を作り表面にブロッコリーをまぶします。てっぺんにパプリカをつけたら出来上がり。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は250kcalとなり、体重3㎏成犬(避妊・去勢済み)の1日分のカロリー相当です。

テリーヌの中にじゃがいもを混ぜたのは、少しつなぎの役割でやわらかさを出すためです。ダイエット用にするなら豆腐やおからに変えてもいいでしょう。その場合、水分が多すぎるとまとめにくくなるので、少量ずつ混ぜて作りやすい硬さに調整してください。

野菜フレーク とうもろこしで作ったソースはそのままで甘くておいしいです。今回はうずら卵をサンタの帽子風の材料として使ったため、残りをソースにトッピングしました。

鶏肉が食べられない場合は、豚ミンチや牛ミンチなどで作ってみてください。ミンチ肉は比較的脂質が多く含まれます。カロリー制限が必要な場合は、少し手間がかかりますが脂身を切り取った肉を使用するといいでしょう。

さいごに

今回はクリスマス用にテリーヌをご紹介しました。テリーヌを小さくカットしておけば、おやつやご褒美にも与えやすいです。たくさん作ったらお友達にもシェアしてあげやすいものですね。ただし、アレルギーに気をつけておられる方も多いので、お渡しする前に確認したほうがいいでしょう。

大掃除や年末、年始の出入りなど、ご家庭によっては落ち着かない雰囲気になり愛犬たちにもその影響が出ることがあります。トイレの阻喪が増えたり、いつもより吠えることが多くなったり、そんな気になることが増えたときにも少し甘味のあるものを舐めさせて一緒にゆっくりできる時間を作ってあげてくださいね。

愛犬たちがおいしいごはんで元気な毎日を送れますように。

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私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

11月はどんどん気温が下がってきて冷えが気になりますね。潤いが大事な呼吸器や皮膚にお悩みがある場合は特に空気の乾燥にも注意したいところです。

そんなときには食べ物からも体を温めることや潤いを意識できるとうれしいですね。

そこで今回はペット栄養管理士の山本が、愛犬たちが食べやすい豚肉と鶏ハツを使ったハンバーグで愛犬の元気維持に配慮したレシピをご紹介します。ぜひ、参考になさってください。

食材の豆知識(豚肉、鶏ハツ、大根、にんじん)

薬膳の効能という視点では、私たちが料理で使う肉類の多くは体を温める作用があります。今回のレシピに使った豚肉や鶏ハツも体を温める素材です。

豚肉はビタミンB群が豊富なことが特徴です。ビタミンB群はエネルギーの代謝に役立ち体を疲れにくくすることを助けてくれます。

エネルギーの代謝とは、食べものから体が使う燃料に変えるというイメージです。

鶏ハツは鉄分やビタミンAが豊富なのが特徴。これらは血液を作る材料です。血液をしっかり作られることも体力を回復させることに必要です。

大根は肺を潤すという働きを持っているので空気の乾燥が気になるときにも使いたい野菜ですし、水分保持もよい点も愛犬におすすめの素材です。

にんじんは、βカロテンという抗酸化成分やビタミンAが豊富なので、目や免疫力にうれしい素材です。今回は消化にやさしい野菜フレーク にんじんを使っています。

愛犬用ポークハンバーグのレシピ

■材料

・野菜フレーク にんじん https://petpro.jp/product_1008/ 2g

・豚ひき肉 75g

・鶏ハツ 10g

・大根 20g

・茹でたさつまいも 20g

・茹でたブロッコリー 15g

・まいたけ 8g

・オリーブオイル(サラダ油など) 小さじ1

・ヨーグルト 大さじ1

※カルシウム剤(毎日完全手作り食の場合など。メーカーの推奨量で入れてください)

小型犬体重3㎏(成犬)の1日分の目安量です。適量を与えてください。

適量を与えてください。

 

カロリー:およそ260kcal(材料全量)

 

■作り方

① 鶏ハツは細かめに刻む。

野菜は火が通りやすいよう、また食べやすさを考慮して小さく切っておく。

(写真の大根は長さ4センチほどです)

②豚ひき肉と鶏ハツを粘りが出るまでよく混ぜる。

食べやすいサイズでハンバーグ状に成形する。

(写真は3センチ×1センチほどの大きさにしました)

③フライパンに油をひいて材料をすべて炒める。

②のハンバーグは裏表に火が通るまであまり動かさない。

ハンバーグに火が通ったら野菜に染み出た肉汁が絡むように動かしながら炒める。

④ヨーグルトと野菜フレーク にんじんを混ぜてソースを作る。

③が冷めたら器に盛り、ハンバーグの上にソースを乗せたら出来上がり。

※今回のソースはクリームように硬めの仕上がりです。

お好みで水を加えるなどして薄くして全体にかけてあげるのもおすすめです。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は260kcalとなり、体重3㎏成犬(避妊・去勢済)向けの1日分のカロリーです。ダイエット用にしたい場合は、豚ひき肉を15gと同量の木綿豆腐に変えたり、油を使わなくても焦げ付かないフライパンなどを使って調理してください。

逆に太らせたい場合は、ジャガイモや炊いた白米を加えるなどしてカロリーアップするといいでしょう。

野菜フレーク にんじんで作ったソースは濃厚ではちみつのような甘い香りがします。にんじんの栄養を手軽に摂れますし、いつものドライフードにふりかけたり、今回のようにヨーグルトと混ぜたソース状でトッピングするのもおすすめです。とても便利ですので、ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょう。

最後になりますが、材料欄に※印をつけて書いたカルシウム剤について説明します。毎日手作り食のみを与える場合は、肉(タンパク質やリン)とカルシウムのバランスを摂ることも必要です。小魚や小松菜など、カルシウム豊富な材料を使っている場合や、たまに手作り食を与える程度であれば必要はありません。適宜調整を行ってください。

さいごに

豚肉も鶏ハツも比較的嗜好性の高い素材です。たくさん作ったら小分けして冷凍しておくのもいいでしょう。お薬を中に隠して食べさせることもできますし、老齢期に食欲が落ちてきたときにも食べやすい一品です。

冬は家族の食事としてお鍋などが増えてきますね。その際に最初のお出汁だけを摂り分けておき、愛犬用のスープや出汁として使い、今回のようなハンバーグを入れてあげるというアレンジも楽しめます。特に寒いときにはしょうがのすりおろしををほんの少量(耳かきいっぱいくらい)加えてもいいでしょう。体の中から温めることに役立ちます。

こんな風にいろんな工夫を楽しんでみてください。

愛犬たちがおいしいごはんで元気な毎日を送れますように。

 

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愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

10月のお楽しみといえばハロウィンですね。愛犬にも与えやすいかぼちゃを使ったレシピが数多く紹介されています。甘みもあり愛犬にとっても比較的嗜好性が高く人気です。色合いも温かみのある黄色~オレンジ色ですが、実はこの色にも体にいい成分が含まれています。

そこで今回はペット栄養管理の山本が、かぼちゃをさらにおいしく食べられるよう鶏肉のゆで汁を利用したスープと簡単にできてカロリーも控えめなお化けのレシピをご紹介します。ぜひ、楽しみながら作ってみてください。

食材の豆知識(かぼちゃ)

かぼちゃは大きく分けると和かぼちゃ(表面がぼこぼこしているもの)と西洋かぼちゃ(表面がつるっとしているもの)があります。

和かぼちゃは日本料理に合うようなあっさりした味わいです。果肉はねっとりしているのですが味は淡泊なイメージですね。西洋かぼちゃのほうが甘みが強いので愛犬用に向いているでしょう。

どちらも特徴的な栄養素はβカロテン(黄色い色素の栄養素)が豊富な点。これは抗酸化成分として細胞の若さ維持に役立つものです。

そしてもう一つの大きな特徴は食物繊維が豊富なこと。満腹感が得やすい点や、腸の健康に役立ち便通を整えてくれる点が食べるメリットと言えます。

愛犬に与える場合は、皮を全部除いて、果肉の部分だけを調理します。私たちよりも肉食寄りですので、食物繊維が硬すぎる部分は消化器官に負担を大きくする可能性があるからです。今回は簡単に使える野菜フレーク かぼちゃを利用しました。サッと溶けるほど繊細なフレークなので消化にも負担がかかりません。甘みもしっかりあるのでぜひレシピに使ってみてください。

愛犬用ハロウィンのかぼちゃスープレシピ

■材料

・野菜フレーク かぼちゃ https://petpro.jp/product_1006/ 5g

・鶏モモ肉(皮無し) 50g

・豆腐 50g(最大量です。固めに仕上げたい場合は少なめにしてください)

・片栗粉A 大さじ2/3

・片栗粉B 大さじ1/3

・黒ゴマや竹炭(お化けの顔を書きたい場合) 適宜

・水 200cc

 

小型犬に作りやすい分量ですので与える際は数回に分けて適量を与えてください。

カロリー:およそ130kcal(材料全量)

 

■作り方

①鶏モモ肉は火が通りやすいように小さく切る。

②小鍋に水と鶏モモ肉を入れて加熱する。

肉に火が通ったら、火を止めてゆで汁は残しておき鶏モモ肉を取り出す。

鍋の中に野菜フレーク かぼちゃを入れて混ぜ溶かす。

片栗粉Aをゆで汁少量(大さじ2くらい)に溶かしてから小鍋に入れる。

少し火にかけてまんべんなく片栗粉が解けたら火を止める。

(冷ましている間にねっとりと硬すぎた場合は、少し湯を足してゆるめる)

③茹でた鶏モモ肉、豆腐、片栗粉Bをブレンダーやフードプロセッサー等でよく混ぜる。

トロトロしたものをスプーンでオーブンシートの上に乗せる(お化けの形にする)

(写真の下段はお化けの手がついているタイプです)

材料の分量通りでは高さ4センチくらいのお化け4個分です。小さくしたり大きさはお好で

作ってください。170度に予熱したオーブンで30分焼いたら出来上がり。外側はしっかり

固まってますが、中はトロトロです。

※固めたい場合は、豆腐の量を少なくして作ってください。

④ お化けの顔は黒ゴマをすったものや竹炭にかぼちゃスープを少し混ぜたものは、つまようじ等を使って書くことができます。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は130kcalと控えめですが、体重5㎏成犬の場合の1/3日分のカロリーになります。3日分くらいに分けて与えるのがおすすめです。仕上がりを楽しんだあとは、かぼちゃスープをいつものごはんに加えたり、お化けを小さく切ってトッピングするのはいかがですか。

さいごに

かぼちゃスープは甘みと鶏の風味もあって、とてもおいしく仕上がりました。水分補給の意味でもスープは作ってみることをおすすめします。特に涼しくなると食欲も増してくるので食べ過ぎ防止の工夫としても水分豊富なものを利用するといいですよ。ぺろぺろとスープを舐める行動が満足度アップにつながります。

ぜひ、愛犬と一緒にハロウィンを楽しんでくださいね。

愛犬たちがおいしいごはんで元気な毎日を送れますように。

 

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

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私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

9月は真夏の暑さが和らぎ、過ごしやすい気候になります。でも、体はまだまだ夏の影響が続いていて胃腸も弱っている場合もあります。食欲は徐々に増してくる時期ですが食べ過ぎにならないように注意したいところです。

そんな時にはお腹に優しくてしっかり栄養と水分が摂れるようなごはんがおすすめです。たとえば、オートミールは栄養価が高いうえに加熱すると水分をたっぷり吸いとても柔らかくなり犬にとっても食べやすい食材です。そこに夏のダメージの回復に役立つ抗酸化成分たっぷりの野菜を加えるとお腹にやさしいレシピになります。抗酸化成分は赤や緑が鮮やかな野菜に多く含まれているので、愛犬が食べやすいものを選ぶといいでしょう。

そこで今回はペット栄養管理の山本が、愛犬たちが大好きな鶏肉団子とオートミールで体にうれしいレシピの作り方をご紹介します。ぜひ、参考になさってください。

食材の豆知識(モロヘイヤ)

モロヘイヤは7月から9月が旬の葉野菜です。刻んで加熱すると粘りが出ることでも知られています。この粘りの成分は胃粘膜保護にも役立ち、また細胞の健康維持に役立つβカロテン、ビタミンC、のほか、カルシウムや水溶性食物繊維も豊富です。体の中をきれいにするのに役立つ栄養素が豊富なので、手に入るときにはぜひ使いたい野菜です。

ただし、シュウ酸を多く含むことが心配な方もいらっしゃいます。シュウ酸は犬に多いシュウ酸カルシウム結石の原因物質のひとつだからです。しっかり水分をとっていれば余分なシュウ酸はおしっこで出すことができますが、心配な場合は刻んでから少し水にさらしたり、茹でこぼすことでシュウ酸を減らすといいでしょう。結石になりやすい体質などで特に心配な場合は、小松菜や青梗菜などシュウ酸が少ない野菜に変えてくださいね。

愛犬用モロヘイヤ入り鶏肉団子のレシピ

■材料

・野菜フレーク にんじん https://petpro.jp/product_1008/ 4g

・鶏ひき肉 70g

・オートミール 30g

・モロヘイヤ(葉) 8g

・大根 10g

・うずらの卵 2個

・水 300cc

 

小型犬体重4㎏(成犬)の1日分の目安量です。適量を与えてください。

適量を与えてください。

 

カロリー:およそ260kcal(材料全量)

 

■作り方

① モロヘイヤはみじん切りにする。

大根は長さ2~3㎝の細切りにする。

② 鶏ひき肉、うずらの卵、モロヘイヤを混ぜ、粘りが出るまでこねる。

③小鍋に水、大根を入れて火にかける。

沸騰したら弱火にして②をスプーンで丸めながら鍋に入れる(9等分くらい目安)

※鍋に入れてからスプーンや箸で少し表面をおさえると形をきれいに整えられます。

団子を5分ほど煮たら火を止めて、野菜フレーク、オートミールを入れる。

再度5分ほど弱火で加熱したら出来上がり。

よく冷ましてから与えてください。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は260kcalとなり、体重4㎏成犬としては少しダイエット向きです。若くて活発なタイプなど、もう少しカロリーを足したい場合はオリーブオイル小さじ1(全量に対して)を加えるなどして調整してください。

ただし、夏の疲れは涼しくなったころに出てくるケースも多いです。少しお腹をいたわるために、たまには低カロリーでお腹の負担を減らしてあげるのもおすすめです。愛犬の状態に合わせて調整してください。

また、オートミールはよく水分を吸収するので、食感が変化しやすいです。冷ましているうちにねっとり硬くなって食べにくそうなら、与える際に少し水分を足してあげるといいでしょう。

さいごに

今回は9月までが旬のモロヘイヤを使いましたが、小松菜や青梗菜などお好みの野菜でも作ってみてください。野菜が苦手な愛犬には最初は少量だけ混ぜ、食べるようなら少しずつ量を増やしていくといいでしょう。鶏肉のような嗜好性の高い肉の中に混ぜたり、鶏風味の煮汁を使うことで野菜が食べやすくなります。

 

人参は赤い色の抗酸化成分(βカロテン)が豊富ですが、犬にとって比較的消化が苦手なことで知られています。今回使っている野菜フレークは水にさっと溶け、調理がとても楽で、愛犬のお腹にもやさしいです。なにより、人参が持つ栄養がそのまま残っていることや、やさしい甘みが感じられるのも大きな魅力です。ぜひご興味があれば使ってみてくださいね。

 

愛犬たちがおいしいごはんで元気な毎日を送れますように。

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

愛犬たちは夏を楽しんでいますか?なかなか日中はお出かけや散歩は難しく、夜も外に出たら息苦しいほどの暑さです。こんなときは無理なく水分補給をしたいものですね。

水の飲みすぎで胃液が薄まってしまったり、暑さ寒さ(空調)の調整で体が疲れていたりすると暑い時期特有のお腹の不調にもつながりやすいです。ジャーキーやガムなど硬いおやつは控えめにして消化に良いものでやさしく栄養が摂れるといいですね。

今回は消化に負担をかけないトッピングやおやつとしておすすめの寒天をご紹介します。味付けには水にさっと溶けて使いやすいにんじんフレークを選びました。にんじんにはβカロテンという抗酸化物質が豊富。夏の健康維持にうれしい栄養素です。

今回は愛犬たちに人気のささみと夏野菜のオクラも使い、手間をかけない電子レンジでの作り方をペット栄養管理士の山本が説明します。ぜひ参考になさってください。

食材の豆知識(寒天)

夏バテ対策に寒天をおすすめする理由は、水分保持力が高いから。寒天自体は低カロリーで、ほとんど無味無臭なので、愛犬が好む食材を入れやすいです。老犬にも食べやすく、のど越しが良いので食欲が落ちているときにもおすすめです。

ただし、食物繊維が豊富なのと水分保持が優秀な点から、普段からあまり水分を摂らない愛犬がたくさん食べるとうんちが緩くなる可能性があります。少量ずつ与えて適量を観察してみてください。

今回は、水にさっと溶けやすいにんじんフレークを使いました。にんじんは消化しやすくするために、柔らかく煮たり、すりおろしたり、けっこう気を使いますが、にんじんフレークはとても指で軽くこするだけでもパウダー状になるほどの繊細さなのでいつでも時間をかけずに使えます。もちろん、余計なものは入っておらず、にんじんのみの栄養を摂ることができるのが大きな魅力です。

愛犬用にんじん寒天のレシピ

■材料

・野菜フレーク にんじん https://petpro.jp/product_1008/ 4g

・鶏ささみ 25g

・さつまいも 10g

・寒天パウダー 1g

・寒天用の水 100cc強(少し多め)

・オクラ  1本

小型犬用に作りやすい分量です。

適量を与えてください。

カロリー:およそ50kcal(材料全量)

■作り方

①オクラのヘタと先端の固い部分は取り除き、厚さ2~3㎜の輪切りにする。

さつまいもは、3~4㎜角くらいに小さく切る。

耐熱用器にオクラとさつまいもを入れ水(分量外小さじ1)少しふりかけてから軽くラップをし、電子レンジ500W×1分加熱する。

ささみは均一の厚みになるよう切って広げる(写真は大きめなのでさらに切ることをおすすめします)

耐熱容器に入れたささみの半分以上浸かるくらいの水(分量外)を入れて軽くラップをして電子レンジで30秒加熱する。中までの加熱が足りない場合は、さらに30秒加熱する。熱いのでやけどしないようにご注意ください。

※お使いの機器や容器サイズにより加熱時間は変わります。ささみは水に浸かっていないと加熱時に飛び散ることがありますのでご注意ください。

②寒天パウダーと水を耐熱ガラス容器(見えやすいため)に入れて一度よく混ぜてから電子レンジ600W×1分半加熱します。電子レンジの前で見張っていて、最後のほうで表面がブクブク沸騰しているように見えていたらOKです。

熱いので注意しながら電子レンジから出して30秒ほど混ぜ続けます。

※寒天は一度沸騰させる、よく混ぜる、が固まる条件になります。

③①を小さめの容器に敷き詰める。②のかき混ぜが終わった寒天液ににんじんフレークを入れてよく溶かし、①を入れた容器にそそぐ。粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やす。1時間ほどでも固まりますが、半日冷やしたらしっかり固くなり、容器から取り出しやすくなります。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は50kcalとかなりの低カロリーです。ですが、寒天を一度にたくさん食べるとうんちが緩くなってしまいます。出来上がりは小型犬で2~3日に分けて食べるイメージです。できれば、毎食少しずつごはんに混ぜて与えるのがおすすめです。

冷蔵保存で3日以内が消費期限の目安です。夏場はいつのまにか雑菌が増えてしまうことがあります。雑菌は目には見えないからやっかいですね。日数が経ってしまったものは与えないようにしましょう。

さいごに

寒天はいろいろアレンジができます。普段からあまり水分を摂らない愛犬にもおやつやご褒美代わりにこまめに少しずつ食べさせるのが理想です。

もしダイエットが必要な場合は、野菜フレークのみの寒天を作ってみてはいかがでしょう。少しフードの量を減らして、かさましの要領でごはんに混ぜてあげましょう。ダイエットでは栄養不足にも注意が必要なので、フードをたくさん減らすことはしないでくださいね。

目安としては、今回のレシピだと、出来上がりの1/3量と小さじ1強(少し多めのイメージ)のドライフードと置き換えるのが理想です。ぜひ意識してみてくださいね。

愛犬たちがおいしいごはんで元気に夏を乗り越えますように。

 

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