【ペット栄養管理士監修】愛犬用ヨーグルト入りパンケーキ

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

みなさんの愛犬たちはパンケーキを食べたことがありますか?小麦粉や乳製品の入った生地をこんがり焼いた匂いは、私たちだけでなく犬にとっても魅力的なようですね。

 

通常、パンケーキの材料といえば、小麦粉、牛乳、卵、ベーキングパウダー、砂糖類ですが、今回は、米粉、ヨーグルト、卵、炭酸水、バナナを使っています。カロリー控えめながらも、しっとりもっちりとした食感で冷めてもパサパサにならずおいしく食べられます。

 

なぜバターを使わなくてもしっとりおいしく出来るのか、炭酸水の働きなど食材の豆知識や作り方についてペットフーディストの山本がご紹介しますので、ぜひ参考になさってください。

 

食材の豆知識(ヨーグルト)

ヨーグルト入りだとしっとり食感になるわけ

パンケーキにヨーグルトを使うメリットは、「しっとり、もっちり」した仕上がりになることです。ヨーグルトの乳酸菌が生地の水分保持や伸びの良さに関わっているからです。

またヨーグルト特有のさわやかな風味もプラスされます。

バターはとても食欲をそそる風味がありますが、カロリーがとても高いです。パンケーキ類では風味もよく合い、カロリーを控えられるという点でヨーグルトが代用できます。

 

炭酸水とヨーグルトでシュワシュワ反応

炭酸水には二酸化炭素が溶け込んでいますが、ヨーグルトの酸と反応してさらにシュワシュワと二酸化炭素が出てきます。生地を準備して焼く直前に炭酸水を加えると生地が柔らかく仕上がります。(ベーキングパウダーの代わりの役割です)

愛犬用ヨーグルト入りパンケーキレシピ

■材料

フローズンヨーグルトプレーン 50g ※1

・卵 1個

・米粉 50g

・炭酸水(無糖) 30g

・バナナ(可食部) 30g

・サラダ油 小さじ1

上記は作りやすい分量です。

(直径8㎝くらいの薄くて小さなパンケーキ8枚分)

適量を与えてください。

カロリー:およそ304kcal(材料全量)1枚あたり38kcal

※1:フローズンヨーグルトは冷蔵庫で解凍したものを使います。

 

■作り方

①皮を剥いたバナナをラップに包んで潰しておく。

 

②卵、ヨーグルト、バナナをよく混ぜておく。

 

③②に米粉を入れてさっくり混ぜる。

 

④③に炭酸水を入れて混ぜる(焼く直前くらいが良い)

 

⑤フライパンにサラダ油をひいて生地を焼く。

 

⑥仕上げにお好みでバナナ、ヨーグルトをトッピングしてください。

 

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は304kcalです。8枚に分けて焼いたので、一枚あたりは38kcalになりました。体重4kgの小型犬の場合、おやつとして1枚与えたら、食事を1~2割減らしましょう。

 

ヨーグルトは犬が好む乳製品の味のひとつです。またこんがり焼いた匂いは食欲をそそりますからつい与えすぎないように注意してくださいね。

 

冷めてもパサつかず、おいしい仕上がりになりますので、ご家族の朝食にフルーツやはちみつをトッピングして召し上がってください。

今回はバナナを中に入れ込んで甘味や繊維質をプラスしていますが、比較的好き嫌いがあるようなので、気になる場合はバナナ無しで作ってみてください。米粉だけの甘味もおいしく食べられますが、中に材料に大さじ1ほどのはちみつをプラスしても良いでしょう。

さいごに

今回はヨーグルト入りパンケーキのレシピをご紹介しました。パンケーキの材料はいろんなアレンジが楽しめますので、愛犬が好むものを探してみてくださいね。

 

小さく重ねるとスポンジケーキの代わりにもなりますので、お誕生日など特別な日のケーキとして作ってみるのもおすすめです。

 

楽しくおいしいレシピで、みなさんの愛犬たちの喜ぶ顔が増えますように。