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【ペットケア専門士コラム①】ペットにも介護が必要と知って早や10年。。。ペット介護の今と昔

ペットにも介護が必要と知って早や10年。。。ペット介護の今と昔
杉原 真理
杉原 真理
ペットケアステーション大阪代表 / ペットケア専門士

10年以上前、飼っていた愛犬(シニア)の将来への不安から当時まだ余り知られていなかった老犬介護の民間資格を取得。地元堺市で訪問介護サービスとしてスタート。以降、10年以上、若い子からシニア、高齢までを特徴に『あなたの街の老犬、老猫サポーター』として活動させていただいてます。

はじめまして!

関西を中心にシニアペットのお世話からオーナー様のご支援まで、「若い子からシニア、高齢までOK。ワンちゃん、猫ちゃんの総合サービス『ペットケアステーション大阪』の代表、杉原真理と申します。

【お知らせ】ペットケアステーション大阪のホームページはコチラ
https://petcare-station.com/

今回、ご縁があってこちらのコラムに執筆させていただくこととなりました。

 

これから2ヶ月に一回程度、ペット介護にまつわる現場のエピソード、ペット介護に関するトレンド、時事ネタから気になるシニア用商品、さらには、日々シニアペットの介護現場を見ている立場でぜひお伝えしたいこと など、毎回、テーマを決めてお話ししたいと思います。

 

肩肘張らず、気軽に読んでいただける。そして、お読みいただいた皆さまから、

「介護現場って、そうなんだ。」

「えっ、知らなかった。」

「介護するってこういうことなんだ。」

「タメになりました。早速、使えそうです!」

・・・

そんな声をいただけるようなコラムにしたいと思っていますので、改めまして、これからよろしくお願いします。

 

 

それでは、今回、記念すべき初回(笑)ということで、

ペット介護に携わって来たこの10年間をざっくり振り返ると共に、ペット介護の昔(約10年前)と今、そして、将来についても少しお話ししたいと思います。

 

 

 

私が初めてペット介護について意識したのは、実は、人間の介護業界(前職)で働いていた時なんですね。

今から10年以上前になりますが、ヘルパーとして勤めていた有料老人ホームで高齢者の車いす介助をしていた時でした。

 

当時飼っていたシニアの愛犬(大型犬:シェパード9歳)、実は、若い頃から大腿骨に支障があって年齢と共に、不安が大きくなっていた頃でした。

 

車いすでの介助ということもあって、ふと、愛犬も将来、歩けなくなったらこんな風に介護が必要になるのかなぁ」動物にも介護が必要なのでは?

動物(ペット)の介護のことを初めて意識した瞬間でした。

 

そう思って早速ネットで調べたものの、10年以上前、動物の介護に関する情報ってスゴク少なかったんです。

そんな中で唯一、老犬介護としての知識、技術を教えてくれる民間資格を見つけ、これだと思い、後先考えずに受講しましたね。

 

受講後、足腰に不安を抱えていた愛犬への活用は勿論、折角なので今回、老犬介護として学んだコトを活かせないか?

そんな想いから地元関西で立ち上げたのが、ペットケアステーション大阪でした。

 

「他にもシニア、高齢犬に関して困っているオーナーさんは必ず居るハズ」

そんな想いを上手く伝える術も知らないまま、オーナーさんに向けて老犬介護の必要性を色々と語ってみたものの、

「えっ、動物(犬)に介護って必要なの?」当時は、そんなお言葉(反応)が多かったことを覚えています。

 

実際、シニアの愛犬、愛猫のお世話で困っているオーナーさんは居たハズなんですが、

そのお世話が特別なモノ『老犬(ペット)介護』という認識がまだ無かったんですね。

なので、とにかく依頼が来ない(笑)。

依頼が来ないから折角学んだスキルも試す、経験する場がなかったんです。

 

「このままでは、折角学んだコト(スキル)も錆び付いちゃう。」

そう思っていた矢先、半年程立った頃でしょうか、初めて老犬カウンセリングの依頼が来たんです!

ご相談はお問合せフォームからでしたが、

 

「ペットにもこんなサービス(訪問介護)があるなんて、知りませんでした。」

「高齢のラブラドールですが、突然、歩けなくなったんです。どうか助けて下さい!」

 

当時、老犬介護に関して知識、技術は一通り学んだものの実務経験はほぼゼロ。

そんな状態でしたが、人間の介護業界での経験と併せて、自分の持てるモノを総動員しての必死の対応でした。

 

はじめてのカウンセリングの後、長文のお手紙が届いたのですが、そこにはお礼と併せて、こんな言葉が書かれていたんです。

 

「たくさんのアドバイス、ありがとうございました。

来ていただいて、スゴク安心しました。

本当に沢山のアドバイスをしていただいたのですが、

実は何から手をつけたらいいのか、、、活かしきれてなくて愛犬にも申し訳ない気持ちで一杯です。」

 

知識だけを詰め込む、、、人間の介護現場でもやったことはなかったのですが、

初めてとは言え、実務経験が乏しいコトを痛感した瞬間でした。

 

ただ、実際に動物の介護現場を経験して判ったことは、基本的な考え方やすべきことは、「人間の介護と似ているなぁ。」ということでした。

それからは、現場で色々な実務経験を積むことを一番に考え、難しいケース、犬種を問わず、とにかく実務経験を多く積んだことを覚えています。

 

結果、初めて老犬介護でご依頼があったオーナーさんとは、ワンちゃんの最期を看取るまでお付き合いさせていただき、多くの大事なことを学ばせていただきましたね。

どんな職種でも同じかと思いますが、実務経験を積めば積むほど、スキルも上がっていることは体感できました。

ペットにも介護が必要と知って早や10年。。。ペット介護の今と昔

 

あれから10年、現在に至るまでにペット介護の状況も変わってきました。

最初の頃は、ラブラドール、ゴールデン、シェパードといった大型犬が殆どでした。

やはり、介護(介助)=歩行・身体介助というイメージが強かったからだと思いますね。

 

そして、当時から介護(介助)の良くある悩みベスト3は食事、身体、排泄介助でしたが、

大型犬が多かったので身体介助では歩行時に介護用ハーネスの出番が多く、愛犬にフィットしたハーネスの選び方、使い方といった介護用品に関する相談や、寝たきり、歩行困難に伴うシャンプーの相談も多かったです。

(結果、私自身がシニア犬のためにトリミングを学ぶキッカケにもなりました)

 

ベスト3は今でも大きく変わっていないですが、ペットブームから犬種は、中型犬、小型犬へと変わってきました。

結果、昔は大型犬で多かった寝返りなどの身体介助から、夜鳴きや認知症に伴う徘徊などのご相談が増えてきました。開業当初はチワワやトイプードルといった小型犬では無いと思っていた介護の相談や依頼が増えてきた時期でもありました。

ひと昔前になりますが、TVのCMで話題になったことから小型犬を飼う方が増えたのですが、実は、その時の小型犬が今、シニアになって来ているということなんですね。

 

経年による老化から足腰に支障がでるのは小型犬も同じ。

ただ、大型犬で必須だった寝返りといった身体介助は最近は余り無いんです。

小型犬は元々、身体が軽いので終末期など余程でなければ寝たきりになることも少なくて、

足腰が弱いながら自力で出来ることも多いです。

 

一方で、最近多いのが夜鳴きの相談でしょうか?

高齢による認知症なども関係あるかと思いますが、若い頃からしつけたハズのうんち、おしっこの粗相に伴うオムツ、そして、オムツを付けることによる皮膚トラブルなど排泄介助に関する相談も増えてます。

 

ただ、昔からペット介護の悩みNo.1はやはり食事でしょうか?

高齢になると「食べない(食べてくれない)」という悩みが一番多いので、

実際、シニア・高齢犬のお世話をする時は、食事に関してが一番気がかりで悩むことですね。

ペットにも介護が必要と知って早や10年。。。ペット介護の今と昔

あとは、最近は猫ちゃんの介護相談も増えてきました。

「猫ちゃんこそ介護が必要なの?」

そう疑問に思われるかもしれませんが、私自身、猫ちゃんの介護はガッツリとした感じを二度経験しましたが、身体的に言えば小型犬と同じ、といった感じでしょうか?

 

猫ちゃんの場合、少なからず食事、排泄に関する相談もありますし、

シニア、高齢になると膵炎、糖尿病などの内臓疾患を患う子も多いので、

医療と併せての介助というのが多いですね。

あとは、やはり犬と猫では、性格の違いもあるので、同じ介助でも少し勝手が違う感じがします。

 

私自身、猫ちゃんはワンちゃんよりも少し長生きという感覚があって、猫ちゃんブームの子たちがこれから、シニア、高齢になることもあって、これから猫ちゃんのでは、と想像しています。

 

そして、オーナーさんに関しても、この10年間で随分と事情が変わったと感じています。

昔はペット介護に関する認知度も低く知識も少なかったので、全てお任せという感じだったのですが、最近は、ペット介護に対するオーナーさんの認知度も高く、ネット(ブログ、YouTubeなど)や書籍からも情報が得られるようになったため、独学で愛犬、愛猫の介護をされる方も増えました。

 

結果、実際にやってみて上手くいかなかった時、あるいは判らない、疑問がある時などにご相談されている、、、

最近は、そんなふうに感じていますね。

 

ご相談の時、実際にお話しをお聞きすると、

ネットが普及したことで、むしろ情報が多く溢れていることから、上手く出来なかったり、思っていたような効果がでなかった時に、この情報が正しいのか、間違っているのか、その判断が難しいとのことです。

 

勿論、試してみることは良いことなんですが、誤った情報は勿論、正しい情報でもご自身の愛犬、愛猫に合わないことも多々あります。

そんな時、マイナス(危険)な影響を受けることも良くあるんです。

実際にお聞きしたり、拝見させていただいた中でそういった影響についてお伝えすると、

 

「えっ、そうなんですか?」

「そんなに危ないこととは思いませんでした。」

「良かれと思っていたのですが、、、何だかショックです。」

最近は、そんなお言葉をいただくコトも良くあるようになりました。

 

私自身、ネットで調べることも多いですし、ネットで探せる情報の多くは正しい情報だとは思うんですね。

ただ、免許を持った医者だけが医療行為に関して正しい判断が出来るように、介護に関する判断も、本当は介護の専門家に委ねた方がいいわけです。

 

なので、判断に窮したり、少し試してみたけど何かおかしい、上手くいかない、、、

 

そう疑問に思った時は、ぜひ、専門家にご相談いただければと思います。

ネットが普及したことで、最近はご相談もリモートOKなど、手軽になってきました。

 

【お知らせ】シニアペットに関する悩み、判らないこと…等、お気軽、何でも相談室(リモートOK)はコチラ

個別相談&カウンセリング

 

実際に半年以上、モヤモヤと悩まれていたコトが、たった15分のご相談(カウンセリング)で解決、という事例もあるんですよ。

 

今後、ペット介護について認知され、学ばれるオーナーさんはもっと増えてくると思っています。

勿論、共働きや核家族化で自宅でお世話が出来ないケースもあるので、認知度が上がることで、私たちのような業者へお世話の代行を依頼される機会も増えるかと思います。

 

ただ、ペットの長寿高齢化からワンちゃん、猫ちゃんの多くが、現実的にシニア、高齢ペットになり程度の違いこそあれ介護(介助)が必要になることから、人間と同じく、ペットの介護業界でも将来、専門家が不足するのではと考えています。

 

そこで、私自身はペット介護もこれからは、オーナーさんが主役となる「在宅介助」がもっともっと主流(基本)になると想像しています。

そう考えた時、オーナーさんの「在宅介助」を支援するために、私たちペット介護の専門家が出来ること、

それは、オーナーさんが正しい知識で、苦痛なく「在宅介助」が出来る。

そんな終生飼養を全う出来るためのサポートが役目になるのでは、と考えています。

 

ただ、「在宅介助」が主役になると出て来るのが「介護疲れ」でしょうか?

介護は長期戦になることが多いです。

なので、オーナーさんの生活のリズムに合わせたストレスの少ない介護方法。

介護をする側(オーナーさん)もされる側(シニアペット)も双方で、負担が少ない介護方法を採る必要があります。

 

長く続けられる。

そんな、正しくて個々のオーナーさんに合ったストレスの少ない介護方法が、今後、望まれると考えています。

 

私が動物(ペット)の介護業界に入って早や10年以上、多くのオーナーさん、シニア、高齢のワンちゃん、猫ちゃんと出会って色々と経験をさせていただいたことを、

今後は、必要とされるオーナーさんにお伝えする。

それが、私の使命になるのかなぁ、と思っています。

 

介護って暗いイメージを持たれるコトも多いのですが、

実は、私と関わって来た多くのオーナーさんや業者さんは皆さん、明るい方ばかりなんです。

大変な中にも、喜びや楽しみを見つけていらっしゃるって感じでしょうか。

 

なので私自身も、最期を看取る瞬間まで、愛犬、愛猫と共に楽しいペットライフであって欲しい、常にそう願っていますね。

 

今回は初回ということで、少し長くなってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

 

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