寒がりな猫に防寒対策を!今年の冬も健康に過ごすために飼い主が注意すべきこと

「猫はこたつで丸くなる」という歌があるように、一般的には寒がりと思われている猫。しかし、本当に猫は寒がりな生き物なのでしょうか? 飼い猫に快適に過ごしてもらうためにも、防寒対策や猫が寒がっているサインについてご紹介します。

2021.09.17

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秋田県出身、北海道在住のフリーライターです。小学生のときに母の知人から譲り受けた猫との出会いをきっかけに、猫が大好きになりました。最近マイホームを購入したため、また猫と暮らせる日々を心待ちにしています。

猫は本当に寒がりな生き物?

猫は気温の変化が苦手

猫は一般的に知られているように、やはり寒がりな生き物といえます。冬はあまり外に出たがらず、家の中で過ごすことを好みますよ。 また、たとえ家の中で過ごしていても、真冬は家の中も冷えるので、寒さ対策の用意が必要になってきます。

「そろそろ寒くなってきたな…」と感じる季節になったら、必要な防寒グッズをお部屋に揃えてあげましょう。 基本的に猫は体温の調節や温度の変化が苦手ですが、子猫の場合はなおさらです。部屋の温度を保ち、飼い猫が体温を保てるように工夫をしてあげましょう。

暑さにも弱いので注意

猫は体温調節が苦手なので、暑さにも弱いんです。そのため、基本的に部屋の中は常に適温に保つ必要があるということを覚えておきましょう。 特に高齢の猫や子猫は体温の調節が苦手です。なるべく家の中に一緒にいて、様子を見るように心がけてくださいね。

夏の時期にあまりにも気温が高いと、人間と同じように猫も熱中症を引き起こしてしまいます。飼い主が愛猫のために快適に過ごせるような環境づくりをしてあげることは、猫が健康に過ごすための必須事項。ぜひ覚えておいてください。

寒がりな猫への防寒対策

寒がりな猫のためには、快適に過ごせるグッズを活用しましょう。しかし、使い方を間違えると猫が危険にさらされてしまうこともあるので注意が必要。 特に電気を使用するヒーターなどは、猫がコードを噛んで火事を引き起こす危険性もあるので注意が必要です。

ここでは寒がりな猫のためにできる、具体的な防寒対策についてご紹介します。防寒対策を行う際の注意点やポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

部屋にこたつを用意する

猫とこたつの相性は抜群。寒がりで暗いところが好きなので、冬はこたつが大のお気に入りの場所になるでしょう。 愛猫がこたつで丸くなっている姿に、飼い主も癒されること間違いなしです。

とはいえ、こたつの中の温度が高すぎて低温やけどになったり、コードを噛んで感電してしまったりする危険性もあるので注意が必要です。 温度を低めに設定したり、こまめに猫の様子を確認したりするようにしてくださいね。

ペット用ヒーターを用意する

こたつは寒がりの猫にとって最高のアイテムですが、前述の通り、時に危険にさらされてしまう可能性もあります。 そこでおすすめなのがペット用ヒーター。人間用の暖房器具は使い方によって危険を伴いますが、ペット用のヒーターなら安心です。

こたつ型になっているタイプや丸いベッドタイプなど、さまざまなタイプのペット用ヒーターが販売されています。 ペット用ヒーターは猫がコードをかじったり、低温やけどになったりする危険性がないアイテムが多いんですよ。

湯たんぽを活用して寒がりな猫にぬくもりを

湯たんぽは電気を使わないので、猫の行動による感電等の危険性もありません。飼い主が留守にしているときにも便利なアイテムです。 とはいえ、適切な方法で活用しないと事故の原因にもなり得るので注意が必要。

湯たんぽの温度は、人間が触って「ぬるい」と感じるぐらいが適温です。やや熱いぐらいの温度にしてしまうと、猫が低温やけどをする危険性があるので注意しましょう。 また、バスタオルでくるんでおくのもおすすめです。湯たんぽからお湯が出てこないよう、しっかりと蓋をしめてくださいね。

あたたかい素材のベッドを用意する

寒がりな猫のために、綿をふんだんに含んだふわふわとしたベッドや、かまくら型のベッドを用意してあげましょう。こういったベッドは熱を閉じ込めやすいので、猫自身の体温でベッドが温まり適温になります。

猫が寒がっているサインは?

実際に愛猫が快適に過ごせているかどうかは、行動を観察することである程度判断できます。猫には「寒がりサイン」があるので、ここでご紹介するサインが見られたら、寒がっている証拠かもしれません。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

【寒がりサイン1】体を丸めている

特に何かにおびえている様子もなく、身体を丸めるような行動が見られたら、猫の寒がりサインです。身体を丸めることでなるべく熱を体内に閉じ込めようとしているのですね。

また、眠っている体勢にも注目です。手足をだらんと伸ばしてリラックスした状態で眠っているのであれば、寒さを感じてはいないでしょう。 体を小さく丸めて眠っているのを見かけたら、部屋を暖かくしたり、毛布を掛けてあげたりしましょう。

【寒がりサイン2】毛布やブランケットにくるまっている

毛布やブランケットなどにくるまるようにしていたら、寒がりサインです。人間も寒くなると暖かい毛布やブランケットにくるまりたくなりますよね。それと同じく、猫も寒さを感じると暖かいものにくるまって暖をとろうとします。

毛布やブランケットにくるまっている猫はとっても可愛いのですが、このような行動が見られたら猫が寒がっている証拠。部屋をあたたかくする工夫をしてみましょう。

【寒がりサイン3】飼い主のそばなど、暖かいところに行く

飼い主の膝に乗ってきたり、飼い主が寝ているベッドにもぞもぞと入ってきたりしたら寒がりサインかもしれません。 特に飼い主が眠る時間は暖房を消すことが多いかと思うので、こういった行動がよく見られます。

愛猫と一緒に眠れる幸せは冬の特権。しかし、あまりにも寒そうだと感じる場合には、ペットヒーターや湯たんぽを用意してあげましょう。

【寒がりサイン4】食事はするのに水をあまり飲まない

猫も人間と同じく、夏はたくさん水を飲みますが、冬はなかなか飲まないという子が多いです。食欲はいつも通りあるのに、水をあまり飲まない…というときは寒がりのサインかもしれません。 水を飲むと体が冷えてしまうので、意識的に控えている可能性があります。

部屋の温度を上げたり、水を少しぬるま湯にしてあげるのもおすすめですよ。

寒さに強い猫種・寒さに弱い猫種

猫は種類やルーツによって、寒がり・暑がりが変わってきます。もちろん猫の個体差はあるので、飼い猫の様子をじっくり観察することが大切。 ここでは、一般的に言われている寒がりな猫・暑がりな猫の種類についてご紹介します。

寒がりな猫の種類や特徴

基本的に、毛が短い猫や毛が薄い猫は寒がりと言われています。ベンガルやシャムなど、少しずつ毛が生え変わる「シングルコート」と呼ばれる猫は寒さに弱いんだとか。 また、全く毛の生えていない「スフィンクス」も寒さに弱いと言われています。

他にも、痩せていて脂肪があまりない猫、高齢の猫、子猫などは寒さに強くありません。ご自身で飼われている猫種がその傾向に当てはまったら、特に冬場の環境は快適に整えてあげてくださいね。

寒さに強い猫の種類や特徴

寒がりな猫とは反対に、長毛種の猫など毛が多く長い猫は寒さに強いと言われています。 ペルシャやメインクーン、ノルウェージャンフォレストキャットなどは代表的な長毛種の猫種。こういった「ダブルコート」と呼ばれる被毛の猫は寒さに強いんだとか。

しかし、長毛種は寒さに強い分、暑さに弱い傾向があります。そのため、夏は冬以上に温度管理に気を遣ってあげましょう。 また、高齢や子猫、身体の弱い猫も暑さに弱いので、こういった猫が自宅にいる方は、基本的に1年中温度管理に注意が必要です。

猫の寒さ対策におすすめの商品をご紹介

湯たんぽ入れも!快適ふかふかベッド

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マイライフベッド SSサイズ ホワイト

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こちらのベッドはふわふわの素材で冬にぴったり。夏場はクーラーの冷え防止ベッドとしても活用することができます。 ベッドの裏部分にはポケットがついていて、冬場は湯たんぽを入れたり、夏場はアイスノンを入れたりして活用することができますよ。

冬の寝具や防災用品にも!

ペット用スリーピングバッグSネイティブ

ペットプロジャパン

ペット用スリーピングバッグ

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こちらの商品は、寝袋やマット、ベッドとしてなどさまざまな使い方ができる商品です。アウトドアやキャンプはもちろん、防災グッズとしても使用可能ですよ。

保温性がとても高いので、寒がりな猫ちゃんの冬用寝具にぴったりです。中にもぐって全身を覆うことができるため、特に寒がりな子にもおすすめ。幅広い使い方をすることができるので、ひとつ持っていて損はないでしょう。

猫はやっぱり寒がり!冬は寒さ対策を徹底しよう

今回は、寒がりな猫に対する防寒対策をメインにご紹介しました。 猫は基本的に寒がりな生き物なので、冬も健康に過ごしてもらうためには、防寒対策が必須です。

寒がっていることが分かるサインもいくつかありましたね。肌寒くなってきたら、普段よりも猫ちゃんの行動をしっかり観察してあげてください。できるだけ快適な環境を整えて、今年の冬も一緒に乗り切りましょう!

 

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