「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」
みなさんは愛犬の健康にお悩みはありませんか?
日本の気候の特徴として、暖かくなるにつれ湿度が高くなること。犬は湿度が高いと体温を下げるのが難しいため熱中症や夏バテの症状が出やすいです。
それは本格的な夏だけでなく春からすでに食欲不振やだるさが出てくる犬は多くなるそう。
食事でできるケアは水分補給です。ただ水を飲ませるということだけでなく、特にドライフードが主食の愛犬には水分を含んだ食べ物を足してあげるのがおすすめです。
そこで今回は、ささみやとうもろこし(野菜フレーク)を使ったトッピングをご紹介。ささみを茹でただけでもいいのですがちょっと一工夫を加えたお団子です。脂質を控えたいケースにもおすすめです。ボリュームがあるのにタンパク質を摂り過ぎないので食いしん坊な愛犬にもおすすめ。作り方とおすすめの理由をペットフーディストの山本が説明します。
ささみの栄養素
ささみの特徴は鶏肉の中でも一番脂質が少ない部位、その分タンパク質が豊富です。
犬のおやつの中でもささみは断トツで人気ですし、愛犬家のみなさんは昔からささみをトッピングしているということをお聞きします。ヘルシーで良質なタンパク源は経験的に犬にとっても良いものと知られているのですね。
また脂質が少ないだけでなく、ビタミンB群という筋肉を作ったり、疲れをとったりすることに使われる栄養素が豊富。だからささみはアスリートにも人気の食材なんですよね。
また皮膚がガサガサするなど気になるなどのトラブル時には不足を疑ってみる栄養素の一つです。
ただ調理方法によっては良い栄養素を捨ててしまうことになります。煮汁ごと食べられるようにするといいですね。今回は煮汁スープをそのまま全部使えるデビフ 鶏ささみのスープ煮を選びました。スープたっぷりなので水分補給を兼ねた防災(備蓄用)にもおすすめの商品です。
ささみ団子&とうもろこしソース
ささみだけでも大喜びだと思いますが、さらにとうもろこしの甘みをプラスすると、食欲が落ちている愛犬にもおすすめのレシピです。
また体質によっては消化機能や肝臓に負担をかけたくない愛犬にも食べられるよう、米粉と絹ごし豆腐を使った団子にしました。
■材料
・絹ごし豆腐 30g
・米粉 30g
・野菜フレークとうもろこし 5g
・デビフ 鶏ささみのスープ煮 1缶
・パセリ みじん切り 少々
カロリー:210kcal(全量)
■作り方
①デビフ 鶏ささみのスープ煮のささみを絞ってスープと分けておく。
②ビニール袋に絹ごし豆腐、米粉、①のささみを入れてよくこねる。
べちゃっとしてまとまりにくければ、少しずつ米粉を足して調整してください。
③②を適当な大きさ(写真は直径5㎝)の団子状にし、鍋で茹でる。
沸騰した湯から茹でます。団子が浮き始めてからさらに2分ほど茹でたら出来上がり。
取り出して、氷水で冷やします。
冷蔵保存ですが3日以内に食べきれない場合はラップして冷凍してください。
④とうもろこし(野菜フレーク)を①のスープに入れてソースを作る。
⑤主食のドライフードの上にささみ団子とソースをかけたら出来上がり。
トッピングのパセリはビタミンC源です。お好みでかけてあげてください。
※写真は団子を小さくちぎった状態です。小さなお口やガツガツ飲み込む食べ方をする愛犬に与える際はのどに詰まらないよう出来るだけ小さくした方が良いでしょう。
■与える量(給与量)の目安
今回のレシピはあくまでトッピングもしくは間食に与えるものです。ドライフードの量を減らしたくない場合は、おやつを減らす代わりにトッピングしてあげてくださいね。
今回のレシピ全量で210kcalですので、体重2.5㎏の成犬の一日に必要なカロリーと同等です。小型犬のトッピングには出来上がりの1~2割程度まで(1日分)を限度に与えてください。
残りは小分け冷凍して使ってくださいね。
ソースは缶の煮汁スープのみですが、さらに水を足して与えても良いでしょう。
食欲がない愛犬には団子を少量のサラダ油やオリーブオイルで表面を炒めると香ばしい匂いが増して嗜好性がアップします。小さく切ってから炒めると良いでしょう。匂いをかがせたり少しだけお口の中に入れたりして反応を見てくださいね。
さいごに
今回は、脂質控えめでもおいしく食べられるトッピングレシピをご紹介しました。
ささみやとうもろこしソースは水分が豊富な食材です。夏バテ防止のためにはこまめに水を飲むことも大事ですが、食材そのものに含まれる水分が体を潤すことに役立ちます。
特に春から夏の間は水分が不足しないように気をつけてあげてくださいね。
美味しく健康的な食事ができますように。