【ペット栄養管理士監修】愛犬用レシピ:ヨーグルト入りピザ

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

今回は愛犬用のピザをご紹介します。ピザ生地と仕上げの両方に「フローズンヨーグルトチーズ」を使ってみました。

 

愛犬にも食べやすいようピザ生地は歯切れの良さを工夫してヨーグルト、野菜、ミンチ肉も入れていますので、生地だけでもおいしいおやつになります。

仕上げにはチーズの代わりにヨーグルトをかけカロリーや塩分を気にする愛犬にもおいしく食べられるようにしています。

 

簡単にフライパンで作れて見栄えが良いのでクリスマスなど特別な日のごはんの代わりにもおすすめです。トッピングは好みのものでアレンジして、ぜひ作ってみてくださいね。

 

今回は作りやすい分量でのレシピや材料の豆知識をペットフーディストの山本がご紹介します。

 

材料の豆知識(ズッキーニ、うずら卵)

 

ズッキーニ

きゅうりに似ていて同じウリ科の野菜ですが、表面はすべすべとしたなめらかさがあり、とてもやわらかくて油で炒めると食べやすく癖も少ないです。野菜が苦手な愛犬にもおすすめです。

栄養ではカリウムが豊富です。余分な水分の排出に役立つ栄養素です。今では年中スーパーで手に入りますが、旬は初夏から夏。水分の出し入れを意識したいときにおすすめの野菜です。

今回は緑の彩と生地のやわらかさに役立ていました。

 

うずら卵

うずら卵は小さいサイズですが、鶏卵よりも栄養価が高いのが特徴です。特にタンパク質とビタミンAの補給に役立ちます。

歯ごたえもやわらかく、胃での消化の負担も少ないので、老犬や口の小さな愛犬にも食べやすいです。今回はピザの具として、栄養だけでなく見た目のかわいらしさもプラスしてくれました。

愛犬用ヨーグルト入りピザのレシピ

■材料

フローズンヨーグルトチーズ 大さじ3

・小麦粉 25g

・太白ごま油 小さじ1.5

・鶏ミンチ肉 15g

・ズッキーニ 2㎝ほど

・うずら卵(茹で) 2個

・ミニトマト 2個

上記は小型犬用の作りやすい分量です。適量を与えてください。

カロリー:およそ190kcal(全量)

 

※フローズンヨーグルトチーズはあらかじめ解凍しておいてください。
冷蔵庫に移動して2時間くらいでほぐせる硬さになるので、その際に使う分を取り分けておきましょう。再冷凍しない場合には、ご家族のお味噌汁やスープなどに入れて使用するのもおすすめです。

 

■作り方

①ミニトマト、ズッキーニを半量ずつ、微塵切りと仕上げ用の薄切りにする。

 

 

②飾り用の薄切り野菜と鶏ミンチ肉(半分量)を太白ごま油(分量のうち小さじ1/2ほど)使って炒める。

 

③小麦粉、太白ごま油(残り全量)、フローズンヨーグルトチーズ分量の2/3量(大さじ2)をざっくり混ぜる。
続いて微塵切りした野菜、鶏ミンチ肉の残り半分量を入れてさらに混ぜる。

 

 

 

④③の生地をおよそ4等分してフライパンを熱したところに少量ずつ入れる。

スプーンなどで広げながら形を整えながら中に火が通り、両面に焼き色がつくくらいに焼きます。(焼く際に油が必要なフライパンの場合は、分量外で使用してください)

 

⑤④の生地の上に②とうずら卵を乗せる。

フローズンヨーグルトチーズの残りをかけたら出来上がり。

 

■与える量(給与量)の目安

全量(レシピ分量)は190kcalで体重5kgの避妊・去勢済の成犬の1/2日分のエネルギー相当量になります。あくまで目安ですので、愛犬のいつもの食べる量に合わせて調整してください。ケチャップなどをかけたら私たちもおいしくいただけます。

 

さいごに

ピザ生地にヨーグルトや具材を混ぜ込むことで、生地のみでも焼き上がりの香りが良くておいしいおやつになります。

クリスマスなどイベント時にはトッピングを工夫すると楽しいですよ。

野菜嫌いな愛犬にも小麦粉の中に混ぜ込んで焼くと食べやすい場合があります。普段からどんな風にしたら食べられるか知っておくと、老犬になった時など食べムラが生じた際にも対処しやすいです。

 

見た目も楽しいレシピなので、ぜひ、みなさんも作ってみてくださいね。

おいしいごはんで、みなさんの愛犬たちの喜ぶ顔が増えますように。

 

 

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