【ペット栄養管理士監修】ハロウィンのかぼちゃスープ  

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

10月のお楽しみといえばハロウィンですね。愛犬にも与えやすいかぼちゃを使ったレシピが数多く紹介されています。甘みもあり愛犬にとっても比較的嗜好性が高く人気です。色合いも温かみのある黄色~オレンジ色ですが、実はこの色にも体にいい成分が含まれています。

そこで今回はペット栄養管理の山本が、かぼちゃをさらにおいしく食べられるよう鶏肉のゆで汁を利用したスープと簡単にできてカロリーも控えめなお化けのレシピをご紹介します。ぜひ、楽しみながら作ってみてください。

食材の豆知識(かぼちゃ)

かぼちゃは大きく分けると和かぼちゃ(表面がぼこぼこしているもの)と西洋かぼちゃ(表面がつるっとしているもの)があります。

和かぼちゃは日本料理に合うようなあっさりした味わいです。果肉はねっとりしているのですが味は淡泊なイメージですね。西洋かぼちゃのほうが甘みが強いので愛犬用に向いているでしょう。

どちらも特徴的な栄養素はβカロテン(黄色い色素の栄養素)が豊富な点。これは抗酸化成分として細胞の若さ維持に役立つものです。

そしてもう一つの大きな特徴は食物繊維が豊富なこと。満腹感が得やすい点や、腸の健康に役立ち便通を整えてくれる点が食べるメリットと言えます。

愛犬に与える場合は、皮を全部除いて、果肉の部分だけを調理します。私たちよりも肉食寄りですので、食物繊維が硬すぎる部分は消化器官に負担を大きくする可能性があるからです。今回は簡単に使える野菜フレーク かぼちゃを利用しました。サッと溶けるほど繊細なフレークなので消化にも負担がかかりません。甘みもしっかりあるのでぜひレシピに使ってみてください。

愛犬用ハロウィンのかぼちゃスープレシピ

■材料

・野菜フレーク かぼちゃ https://petpro.jp/product_1006/ 5g

・鶏モモ肉(皮無し) 50g

・豆腐 50g(最大量です。固めに仕上げたい場合は少なめにしてください)

・片栗粉A 大さじ2/3

・片栗粉B 大さじ1/3

・黒ゴマや竹炭(お化けの顔を書きたい場合) 適宜

・水 200cc

 

小型犬に作りやすい分量ですので与える際は数回に分けて適量を与えてください。

カロリー:およそ130kcal(材料全量)

 

■作り方

①鶏モモ肉は火が通りやすいように小さく切る。

②小鍋に水と鶏モモ肉を入れて加熱する。

肉に火が通ったら、火を止めてゆで汁は残しておき鶏モモ肉を取り出す。

鍋の中に野菜フレーク かぼちゃを入れて混ぜ溶かす。

片栗粉Aをゆで汁少量(大さじ2くらい)に溶かしてから小鍋に入れる。

少し火にかけてまんべんなく片栗粉が解けたら火を止める。

(冷ましている間にねっとりと硬すぎた場合は、少し湯を足してゆるめる)

③茹でた鶏モモ肉、豆腐、片栗粉Bをブレンダーやフードプロセッサー等でよく混ぜる。

トロトロしたものをスプーンでオーブンシートの上に乗せる(お化けの形にする)

(写真の下段はお化けの手がついているタイプです)

材料の分量通りでは高さ4センチくらいのお化け4個分です。小さくしたり大きさはお好で

作ってください。170度に予熱したオーブンで30分焼いたら出来上がり。外側はしっかり

固まってますが、中はトロトロです。

※固めたい場合は、豆腐の量を少なくして作ってください。

④ お化けの顔は黒ゴマをすったものや竹炭にかぼちゃスープを少し混ぜたものは、つまようじ等を使って書くことができます。

■与える量(給与量)の目安やアレンジ

全量(レシピ分量)は130kcalと控えめですが、体重5㎏成犬の場合の1/3日分のカロリーになります。3日分くらいに分けて与えるのがおすすめです。仕上がりを楽しんだあとは、かぼちゃスープをいつものごはんに加えたり、お化けを小さく切ってトッピングするのはいかがですか。

さいごに

かぼちゃスープは甘みと鶏の風味もあって、とてもおいしく仕上がりました。水分補給の意味でもスープは作ってみることをおすすめします。特に涼しくなると食欲も増してくるので食べ過ぎ防止の工夫としても水分豊富なものを利用するといいですよ。ぺろぺろとスープを舐める行動が満足度アップにつながります。

ぜひ、愛犬と一緒にハロウィンを楽しんでくださいね。

愛犬たちがおいしいごはんで元気な毎日を送れますように。