「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」
みなさんの愛犬は食べムラや偏食がありませんか。我が家の子犬は乳歯が抜け始めたタイミングで食べムラが始まりました。
先代犬はいつでも食欲旺盛で何でも食べてくれるタイプだったので、子犬の食べ渋りにはとても驚きました。当たり前のことですが同じ犬種であっても個性はまったく違うものであることを改めて感じています。
子犬に与えるごはんに悩みができたおかげで、私もどうやったら食べてくれるのかいろいろ工夫する励みと学びが増えました。
今回は食べムラのある愛犬のために少しでも野菜やエネルギー補給ができるように考えたものです。主役は犬たちが大好きな鶏のささみですので、多くの愛犬たちが好む味だと思います。みなさんもぜひ作ってみてくださいね。
材料の豆知識(キャベツ、ホウレンソウ、バター)
チキンハンバーグにはメインのささみのほかに野菜を入れ、仕上げにバターを使っています。犬には野菜の栄養素も必要。食べ渋りが出ている子犬は肉なら食べるけど野菜はなかなか食べてくれません。大好きなささみの中に混ぜ込んでしまうこと、仕上げにバターを使ったことも食いつきアップに役立ちました。
■キャベツ
加熱すれば比較的癖がなく、肉の風味を含みやすい素材です。キャベツの特徴的な栄養素はビタミンUで胃粘膜の健康サポートに良いことで有名。胃酸分泌を抑える働きも持っているので食いしん坊(胃酸過多なタイプ)にもおすすめです。
■ホウレンソウ
緑の葉はぜひとも摂り入れたい栄養がたっぷり。ビタミンAをはじめ鉄分、鉄分を吸収する際に必要なビタミンCを含みます。灰汁(シュウ酸)も多い野菜ですが、少量の使用であれば煮汁も使用します。(水の中に溶けだしてしまう栄養素も多いからです)
■バター
無塩バター(完全手作り食の場合は塩分入りも使います)はとても良い風味づけとエネルギー補給ができます。脂溶性ビタミン(ビタミンA、E、D)も豊富ですし乳製品は愛犬たちが好む風味ですね。ただし成分のほとんどは脂肪ですのでカロリーを控えたい(肥満気味や食欲旺盛)な愛犬の場合は使わないでくださいね。
チキンハンバーグのレシピ
■材料
・鶏ささみ 1本
・キャベツ 1/3枚
・ホウレンソウ 葉 1枚
・野菜フレーク じゃがいも 5g
・バター 5g
・片栗粉 小さじ1
・プチトマト 1個
カロリー:120kcal(全量)
■作り方
①キャベツとホウレンソウは小さく切り、ささみはそのままか半分に切ります。
鍋にたっぷりの水を入れ、ささみ、キャベツ、ホウレンソウを入れます。
沸騰したら弱火にして、野菜が柔らかくなり、ささみの中まで火が通るまで茹でます。
②茹で汁は少し(大さじ3くらい)だけ残し、
残りすべてハンドブレンダーを使ってペースト状にします。
さらに野菜フレークをよく混ぜます。
(このとき混ぜにくい硬さであれば水を少量足して練ってください)
③直径3㎝くらいの小さな丸型に成形したあとフライパンで両面を焼きます。
(焼く際に油が必要であれば分量外のサラダ油などをひいてください)
両面に焼き色が薄くついたらバターを入れてまんべんなく馴染ませたら
火を止めて冷ましてください。
④冷ましてから器に入れ、プチトマトを刻んだものを乗せたら出来上がりです。
■与える量(給与量)の目安
今回のレシピは材料分で120kcalです。1個あたり(全量を8個にした場合)15kcalになります。
体重4kgの場合にはトッピングやおやつに1日1~2個が目安量です。
小分けして冷凍保存してください。
我が家では主食の一部として毎食1個ずつ(1日3回食)で与え2日で完食しました。
さいごに
今回のレシピは食べムラがある愛犬向けに考えました。ささみが大好物ならその中に野菜を混ぜ込めば食べやすくなります。さらに痩せ気味ならバターをたっぷり使うとカロリーアップになります。焼いているときにも良い香りがして乳製品を好む愛犬たちの食欲をそそりますよ。
ドッグフードをしっかり食べている場合は、少量をトッピングやおやつとして与えてくださいね。
食べない悩みがある愛犬には食欲アップのために、食欲旺盛な愛犬にはお楽しみのために、お時間があるときにぜひ作ってみてくださいね。