【ペット栄養管理士監修】愛犬用レシピ:愛犬用たまごボーロ

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

小さなお子さんのおやつにボーロが与えやすいように、子犬や老犬のおやつとしても人気です。ひとくちサイズのおやつはちょっとしたご褒美に便利。食べさせたい野菜を練り込むなどいろんなアレンジもできます。

 

今回は卵の風味が魅力のボーロを作ってみました。片栗粉だけでなく野菜フレーク じゃがいもを入れたのでさらに風味が魅力的です。今回は作りやすい分量でのレシピや材料の豆知識をペットフーディストの山本がご紹介します。

材料の豆知識(卵黄、じゃがいも、豆乳)

 

卵黄

たまごの風味を好む犬は比較的多いです。今回は油の代わりとしての役割もあります。ボーロ作りには油(油脂)が入ることで程よい硬さに作れます。カリカリではなく少しホロホロした感じで噛む力が弱い愛犬にも食べやすくなります。

 

じゃがいも

じゃがいもは炭水化物源として体のエネルギーになりやすい糖質と腸の健康のための食物繊維が豊富。風味もまた焼き菓子に向いていておいしさをプラスしてくれます。

 

片栗粉

片栗粉はじゃがいものデンプンです。ボーロに使うと材料をまとめる役割のほか、サクサク感が出ます。エネルギーになりやすいですが小麦粉と違いタンパク質は含みません。焼き上がりもあまり膨らまないのが特徴です。

たまごボーロのレシピ

■材料

・卵黄 1個

・片栗粉 30g

野菜フレーク じゃがいも 5g

・豆乳 大さじ1

・片栗粉 小さじ1

・メープルシロップ 小さじ1(無くても良い)

カロリー:およそ200kcal(全量)

 

■作り方

①材料すべてをザックリと混ぜる

こねるときはビニール袋に入れるので、この時点では粗めで大丈夫です

 

 

②ビニール袋の中に入れてよくこねる

水気が足りない場合はここで少し足してください

ビニール袋から離れやすい感じが水分の目安です

※最初からビニール袋に入れると材料が袋内にべったりつきやすくこねにくいです

 

 

③1㎝ほどの大きさに丸め、170℃の余熱したオーブンで15分焼いたらできあがり

■与える量(給与量)の目安

今回のレシピは材料分でおよそ200kcal。50個ほど出来上がりましたので1個あたり4kcalになります。

体重4kgの場合にはおやつとして1日7~9個が目安量です。(主食のカロリーの1割程度)

水分が少ないため密閉容器に保管しておくと1週間経ってもたまごの良い香りは持続しています。心配な乾燥剤を一緒に入れて保管し、早めに消費してくださいね。

さいごに

今回のレシピは胃腸にやさしく子犬やシニア犬でも食べやすいボーロ作りをご紹介しました。

ジャーキー等のおやつより魅力は少ないかもしれませんが、タンパク質や脂質が少ない分、気軽に与えやすいおやつですね。

カロリーは控えめといっても、やはり食べ過ぎると太りますので適量を与えてください。

 

丸めるのに時間がかかりますが、それ以外はけっこう簡単な作業です。愛犬が喜ぶ顔を想像しながら作ると楽しいものですので、ぜひお時間があるときに作ってみてくださいね。