【ペット栄養管理士監修】愛犬用レシピ:ヨーグルトリゾット

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

今回は愛犬用のリゾットをご紹介します。ミルクの代わりに愛犬たちが大好きなチーズの香りがやさしく香るヨーグルト「フローズンヨーグルトチーズ」を使ってみました。

本来リゾットとはお米の芯が感じられるような硬さがありますが、愛犬用には炊いた白米を使って柔らかく仕上げます。おじやよりもさらっとした食感で具材もゴロっと大き目なので食べる楽しみもあります。

 

今回は作りやすい分量でのレシピや材料の豆知識をペットフーディストの山本がご紹介します。

 

材料の豆知識(フローズンヨーグルトチーズ、白菜)

フローズンヨーグルトチーズ

材料に使ったフローズンヨーグルトチーズは、北海道産の生乳(脱脂乳)、ナチュラルチーズなどを使った犬猫用商品です。冷凍庫から冷蔵庫に移動して2時間ほどすると手で崩せるフローズンタイプの硬さになります。生乳といっても脱脂乳を使用しているので、とても低脂肪なのでお腹にやさしいのがうれしいポイントです。

またカルシウム補給やお腹の健康維持に役立つ乳酸菌をおいしく摂ることができます。今回は温かいごはんに使いましたが、材料との相性もよく、やさしいまるみのある味わいです。

もちろん、水分補給やデザートとしてそのまま溶かしたものを与えるのもおすすめです。寒い季節にはお湯で割って与えるといいでしょう。

ヨーグルトの栄養情報については、次の記事も参考になさってください。

愛犬用レシピ:レアチーズケーキ(七夕)

 

白菜

白菜はそのほとんどが水分で低カロリーであり、料理に使うと癖がなくて他の素材との相性も良い野菜です。成分には腸の健康維持に欠かせない食物繊維、余分な水分を排泄するためのカリウムのほか、抗がん作用で注目されているイソチオシアネートという機能性成分を含むことが特徴的です。

犬にも比較的食べやすいため、初めての手作り食や野菜を好まない愛犬におすすめです。今回のように鶏肉と一緒に煮ることでさらに食べやすくなりますので健康維持のためのトッピングの材料に入れておくのはいかがでしょう。

 

愛犬用ヨーグルトリゾットのレシピ

■材料

 

フローズンヨーグルトチーズ 30g※1

・鶏モモ肉(皮つき) 90g

・白米(炊いたもの) 40g

・さつまいも 30g

・白菜 30g

・アスパラガス 7g

・オリーブオイル 小さじ1

・水 100cc

上記は体重4kg成犬の一日分量です。適量を与えてください。

カロリー:およそ320kcal(全量)

※1:フローズンヨーグルトチーズはあらかじめ解凍しておいてください。
冷蔵庫に移動して2時間くらいでほぐせる硬さになります(動画参照)

 

■作り方

①さつまいも、アスパラガス、鶏モモ肉は食べやすい大きさに、

白菜は粗みじん切りにする。

 

②さつまいも、アスパラガスは水をふりかけ(分量外)電子レンジで加熱する。

鍋にオリーブオイルを入れて軽く鶏モモ肉を炒めてから、白菜と水を入れる。

白菜が柔らかくなったら、白米、フローズンヨーグルトチーズを加え、

さらに3~5分ほど弱火で煮たら火を止める。

 

③冷ましてから器に入れ、さつまいも、アスパラガスを乗せたら出来上がり。

 

■与える量(給与量)の目安

全量(レシピ分量)は320kcalで体重4kgの避妊・去勢済の成犬の一日分のエネルギー相当量になります。あくまで目安ですので、愛犬のいつもの食べる量に合わせて調整してください。または、小分けして主食(ドライフード)へのトッピングもおすすめです。

 

トッピングする分量に合わせて主食のドライフードを減らすようにしてください。例えば目安として、リゾットを大さじ1トッピングする場合は、ドライフードを小さじ1減らしてください。リゾットの賞味期限は冷蔵庫で2日以内ですので、少しずつ与える場合は、あらかじめ小分けして冷凍することをおすすめします。

 

さいごに

乳製品はとても嗜好性が高いのですが、一般的な商品は脂肪分を多く含むため摂りすぎると肥満やお腹が緩くなることに注意が必要です。

その点、フローズンヨーグルトチーズは低脂肪なので使いやすいです。私も味見をしましたが今回のレシピに相性が良くてとてもおいしかったです。

 

今回、さつまいも、アスパラガスは仕上げの見栄えが良くなるようにあらかじめ電子レンジで加熱しましたが、面倒であれば鍋で一緒に煮てもOKです。

 

失敗のないレシピなので、ぜひ、みなさんも作ってみてくださいね。

おいしいごはんで、みなさんの愛犬たちの喜ぶ顔が増えますように。