【ペット栄養管理士監修】愛犬用レシピ:イチゴヨーグルト

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

今回は愛犬用のイチゴヨーグルトをご紹介します。イチゴは寒い時期にはより甘さが増しておいしいです。イチゴを好んで食べる愛犬も多いですよね。

 

もちろん、イチゴを犬に与えることは出来ます。犬にとって中毒となる物質は含まれないからです。ですが、好むからといって大量に与えることは避けましょう。食べ慣れないものでお腹を壊したり、栄養バランスに偏りが生じることを防ぐためです。

 

今回はトッピング用とおやつになるゼリー用の2種類をペットフーディストの山本がご紹介します。ゼリー型抜きしやすい用に固めに作りましたので食感もおもしろいです。バレンタインなど特別な時に作ってみませんか。

 

材料の豆知識(イチゴ、はちみつ)

イチゴ

食べやすくて、みずみずしさもうれしい果物のひとつです。ビタミンCが豊富なことは有名ですね。免疫力や皮膚の健康維持に役立ちます。また血液、タンパク質、DNAといった体に重要な物質を作るのに重要な働きを持つ葉酸も含みます。

イチゴにはさまざまな種類がありますが、冬から春が旬です。寒い時期はゆっくりと成長するため、この時期はより甘みが強くなりおいしいです。

 

はちみつ

はちみつは、「パーフェクトフード」と呼ばれるほど栄養がたっぷり含まれます。その8割は糖分で、ブドウ糖、果糖がすばやくエネルギーになります。

またオリゴ糖はヨーグルトとの相乗効果で腸内の善玉菌を元気にすることが期待できます。

犬は比較的甘みを好むので、食いつきアップにも役立ちます。おやつ作りでは砂糖の代わりに使用する機会が多いです。といっても健康維持のためには肥満にならないよう糖質の摂り過ぎは避けるべきです。そのため1回に食べる量はほんのわずかになるようにします。

愛犬用イチゴヨーグルトのレシピ

■材料

フローズンヨーグルトプレーン150g(1袋)※1

・イチゴ 3個(75g)

・はちみつ 大さじ1

・ゼラチン 5g

・湯 大さじ1.5

 

上記は小型犬用の作りやすい分量です。

適量を与えてください。

カロリー:およそ150kcal(材料全量)

※1:フローズンヨーグルトは2時間前に冷蔵庫に移動しておきます。

 

■作り方

A:トッピング用

①イチゴを微塵切りにし、ヨーグルト、はちみつと混ぜる。

ヨーグルトは半解凍状態でも手で揉むとすぐに溶けます。

※ジッパー付き袋に入れて使わない分はすぐに冷凍します。

写真のようにできるだけ薄い状態で冷凍したら少量ずつ割れるので使いやすいです。

 

②いつもの主食(ドライフード)に適量(小型犬なら大さじ1ていど)をかけて与えます。

 

 

 

B:ゼリーを作る

①ゼラチンに湯を混ぜて溶かす。

Aのトッピング用で作ったもの大さじ3を混ぜる。

 

②シリコンカップなどに入れて冷やし、固まったら好みの型で抜く。

今回は、型抜きしたかったので固めに作りました。

型で抜かない場合は、もう少し薄めに作ってもいいでしょう。

 

 

■与える量(給与量)の目安と注意

全量(レシピ分量)は150kcalです。そのうち100kcalははちみつのカロリーなので、カロリーを減らしたい場合は、はちみつで調整するといいでしょう。

小型犬で1食につき大さじ1以内であれば、低カロリーで水分やお腹の健康維持にうれしいトッピングになります。ゼリー(イチゴヨーグルト液大さじ3、ゼラチン5g、湯大さじ1.5)は2日分のおやつとして考えました。(賞味期限は冷蔵庫で2日以内とします)

低カロリーですが、ボリュームがあるので食事が食べられなくなるほどたくさん与えないようにしてください。

 

イチゴヨーグルト液も作ってすぐに冷凍しておくといいでしょう。薄く伸ばした状態で冷凍すれば欲しい分だけパキッと折って取り出しやすいです。

冷凍の賞味期限も2週間以内としましょう。冷凍したものを常温で長く放置することのないように気をつけてください。(手作りは保存料を入れないので雑菌の繁殖に注意が必要です)

 

さいごに

今回は冬においしいイチゴを使ったレシピにしました。イチゴが大好きな愛犬には、はちみつは不要かもしれません。

 

ゼリーの方は2月のバレンタインデーにちなんでハート型にしてみましたが、お好みでアレンジしてください。おやつやトッピングがお肉ばかりになりがちな愛犬にはぜひこのような果物やヨーグルトも与えてみませんか。

イチゴの代わりにキウイやバナナ、もしくは小松菜やホウレンソウなど、野菜を使ってみてもいいでしょう。いろんな食材を食べられるようにしておくと老齢期のケアにも役立ちます。

 

おいしいごはんで、みなさんの愛犬たちの喜ぶ顔が増えますように。