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【ペット栄養管理士監修】愛犬用レシピ:ハロウィン用カリカリクッキー

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山本由能(ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法上級インストラクター師範)

「愛犬との暮らしをきっかけに犬の栄養学をたくさん学び実践してきました。
私が作ったごはんを愛犬が喜んで食べてくれる様子を見るのが何より幸せ。
愛犬の心と体を健康にするごはんを多くの人に伝えていきたいと思っています。」

 

みなさん、ハロウィンは愛犬のために何か用意されますか?

愛犬も日常とは違うイベントの盛り上がりは大好きですよね。私たちの気持ちが伝わるから。

 

無理して特別なことをする必要はありませんが、こういう機会を利用して愛犬に与える食材について学んでみると面白いですよ。

 

今回は一昔前によく悪者扱いされていた小麦を使ったクッキーをご紹介します。バターや卵を使っていないのでしっかりした歯ごたえを楽しめるクッキーです。

また愛犬用の食材として小麦がなぜ悪者扱いになっていたのか、ペットフーディストの山本がメリット・デメリットとクッキーレシピについて説明します。

小麦粉は悪者?

小麦自体は犬にとって与えてはいけない食材ではありません。炭水化物源として優秀な食材とも言えます。

悪者扱いされ出した大きな理由として、近年の愛犬の悩みに多い食物アレルギーです。昔は食物アレルギーがなかったかといえば、それはわかりません。多くなった理由としては愛犬の多くが番犬の役割だったころから家族の一員と変わってきて健康診断や体調の変化に私たちが敏感になってきたらではないかとも言われています。

 

犬のアレルゲンとして小麦や牛肉、鶏肉が多かったので、小麦不使用、牛肉や鶏肉の代わりに羊肉(ラム肉)を使われるものがアレルギー対応食として出てきました。

 

その少しあとから注目されてきたのが小麦の中のグルテン。ヒトと同じく体質としてグルテンを分解する酵素をもたないグルテン不耐症の犬用にグルテンフリー(グルテン不使用)のフードが作られるようになりました。

 

グルテンフリーフードは比較的タンパク質や脂質が豊富に含まれているレシピが多いので、肉たっぷりな良いフードというイメージからもとても人気が出ました。

 

アレルギー対応食やグルテンフリーフードが出てきたため、小麦は体によくないらしいと多くの飼い主さんに誤解されてしまったようです。(小麦を避けるべきなのは体質的にごく一部の犬たちです)

実際、私の愛犬もお腹が弱かったので極力小麦を使わないようにしていた時期がありましたが、その後は小麦が問題ではないことがわかり、フードやおやつでも小麦使用のものを与えられるようになりました。

 

最近の情報では、皮膚科獣医が作られたレシピでは小麦粉が使用されていますし、グルテンが悪者にされた理由の一つである欧米人に多いセリアック病(グルテンが関わると言われている)は、犬には関係ないという意見も出てきています。今のところはっきりした情報はないということです。

また、はじめのころのドッグフードは安価なものが多く、小麦が原因というより素材の質や添加物、管理方法など、ほかの面でアレルギーを発症するような原因があった可能性が考えられます。

 

ただし、犬にも食物アレルギーがあることは確かなので、小麦もアレルゲンの一つとして可能性は考えらえることを覚えておいてください。

小麦のメリット・デメリット

・小麦のメリット

タンパク質や糖質が豊富なこと。すばらしいエネルギー源であり、なにより小麦粉を使った料理はおいしいものが多いですね。私は関西人ですので特にうどんやお好み焼き、タコ焼きは大好物です。

 

お菓子類でいえば、私たちはたくさん砂糖を使った甘い味に慣れてしまっていますが、小麦粉を使ったお菓子は実は砂糖を入れなくてもほんのり甘みを感じます。

また小麦の成分であるグルテンはお菓子作りに欠かせないもの。ケーキやクッキーが膨らむのはグルテンのおかげなんです。

 

・小麦のデメリット

体質によっては避けるべき食材になること。アレルギー体質やグルテン不耐症(グルテンを分解する酵素を持たない)の場合です。

小麦にはタンパク質が多く、アレルギー反応はタンパク質によって引き起こされるので肉類と同じくアレルゲンとなる可能性はあるのです。

グルテン不耐症については不明確ですが、愛犬の不調の原因が特定できない場合にはグルテンフリータイプのフードを試してみるのもいいですね。

 

アレルギーに関することでは小麦粉にはダニアレルギーが関わっている可能性もあります。これを避けるには、小麦粉のパッケージを開封したら、冷蔵庫に入れて保存しましょう。

常温ではどんなに丁寧に管理しても、目に見えないダニが入り込んで繁殖するといわれています。アレルギー体質の場合には気をつけてくださいね。

 

■材料

ハロウィン用にかぼちゃと食用竹炭で2種類作るレシピです。

野菜フレークかぼちゃ 大さじ2

・食用竹炭パウダー 小さじ1

・小麦粉 200g※

・ヨーグルト 60g※

・さつまいも 80g※

※2種類作る場合の分量です。かぼちゃのみ作る場合は、小麦粉、ヨーグルト、さつまいもは半分量にしてください。

材料の総カロリー:870kcal

■作り方

①さつまいもは茹でて皮を剥く。

 

②小麦粉、さつまいも、ヨーグルト、野菜フレーク(かぼちゃ)または竹炭パウダーを合わせてビニール袋に入れてよくこねる。(フードプロセッサーを使っても良いでしょう)

ヨーグルトは30gではじめに試してください。

粉っぽくて足りない場合は少量ずつ足してください。水分が多すぎると型抜きが出来ないので硬めでギリギリひとつにまとまるくらいに仕上げてください。

ビニール袋から取り出しやすいくらいが目安です。(袋内にビチャッと張り付かないくらい)

 

③ラップで包みだいたい1㎝厚くらいで四角い形にまとめて冷蔵庫で寝かします。

(この形にしておく理由は、のちほど綿棒で伸ばしやすいからです)

 

④30分ほど寝かしたら綿棒で厚さ1mmくらいに薄く延ばす。

 

⑤オーブンは180℃の余熱にしておく。

型抜きをしたら15分目安(ご家庭のオーブンにより焼き上がり時間に差があります)

焼けていなければ追加で5分焼くなど調整してください。

 

◆作り方のポイント

クッキーは混ぜて伸ばして焼くだけなのですが、型抜きをする場合は生地の水分調節が少し難しいです。水分が多くやわらかいと上手に型抜きができません。

今回の水分はヨーグルトの量を多すぎないようにすること。少なすぎると感じるくらいでもしつこくこねているうちにけっこうまとまってきます。さつまいもやヨーグルトの水分によっても分量は変わってきますので調整しながら作ってくださいね。

 

油や卵を使っていないので、出来上がりはガリガリ硬めのクッキーです。元気なパートナーや噛むのが好きなパートナー向けです。同居しているシニア犬には砕いてお湯でふやかすなどして与えてみてください。家族みんなで楽しめるように少し手間をかけてあげてくださいね。

 

■与える量(給与量)の目安

今回のレシピでは1個あたり大きめの型で作ったので20~30kcalです。(型の大きさによってカロリーは変わります。材料の総カロリーは870kcalですので、作った個数で割って計算してみてください)

油を使っていませんが、小麦粉やさつまいもなど材料自体のカロリーは高いです。一度も何個も与えるものではありませんので与えすぎには注意してくださいね。あくまでイベント用のお楽しみおやつと考えると良いでしょう。

 

体重3kgの愛犬には1日1個でたっぷりなおやつになります。太らせないように気をつけている場合は、クッキーを与える代わりに1日分の食事を1割減らすと良いでしょう。

さいごに

今回はハロウィン用に型を選びました。今はインターネット上でも菓子作りの材料店がいくつかあり、なんでも手に入るようになりました。など季節ごとに楽しめますね。

雨降りでお散歩に行けない日にはゆっくりおうちでおやつを作ってみませんか。

 

みなさんの愛犬が健康でごはんがおいしい毎日を過ごせますように。

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