10年以上前、飼っていた愛犬(シニア)の将来への不安から当時まだ余り知られていなかった老犬介護の民間資格を取得。地元堺市で訪問介護サービスとしてスタート。以降10年以上、ペット介護を特徴に『あなたの街の老犬老猫サポーター』として活動させていただいています。
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こんにちは!
関西を中心にシニアペットのお世話からオーナー様のご支援まで、「若い子からシニア、高齢までOK。
ワンちゃん、猫ちゃんの総合サービス『ペットケアステーション大阪』の代表、杉原真理と申します。
今回、二回目となりますが、まずは最初に前回(初回)のコラムに対して早速のご意見、ご要望、ご感想ありがとうございました。
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https://petpro.jp/post-11145/
読者様からのお言葉は、励みになりますし何かしらお役立ちいただけたならば、スゴクうれしいです。
ご意見、ご要望は今後のご参考として、これからも楽しみにしていただけるコラムにしたいと思いますので、どうぞ、よろしくお願いします。
それでは、今回のコラムを始めますね。
前回のコラムでは、私がペット介護に携わって来た約10年間を振り返りました。
本コラムのメインテーマが、高齢ペットのケアに関することから、
ペット介護、介助の現場に関する傾向、トレンドについて振り返りながらお話しをしました。
ただ、オーナーさんに私が本当にお伝えしたいことは、
ペットのシニア事情でも、介護、介助のやり方についてでもないんですね。
本当にお伝えしたいこと。。。
それは、ペットの長寿高齢化に備えた「予防と準備」です。
私自身、ペットの長寿高齢化への備えとして、
シニアのオーナーさんに予防と準備についてお伝えすることが多いのですが、
今回は、予防についてお話しをしたいと思います。
(準備については次回以降、またの機会にお話ししたいと思います。)
プロフィールにも挙げています通り、
私自身はシニア、高齢ペットのケアを特徴とさせていただいているのですが、
実は、お客様には若い子のオーナーさんも多いんですね。
若い子のオーナーさんの中には、勿論、新規でお問合せいただいた方もいらっしゃいますが、
先代でシニアケアのお世話をさせていただいて以降、
2世代に渡ってお付き合いさせていただくケースも随分と増えました。
一番長くお付き合いさせていただいている方だと、
2代目のワンちゃんがシニア(7歳以上)になられたお客様もいらっしゃいます。
そうなんです。
シニア、高齢ペットを特徴としていることで、
2世代、3世代と途切れなく、自然とお付き合いさせていただくことが多いんですね。
そして、そんな世代を越えてお付き合いさせていただくオーナーさんと話している時に出るお言葉が、
「この子には、〇〇ちゃん(先代)のような、(介護で、)苦労を掛けたくないんです。」
先代でご依頼をいただき、シニアケアとしてお世話をさせていただいたということは、
シニアケアに関して本当に困ったり、悩んでいたワケで、そんな経験があったが故に一時は、
「こんな想いをするならば、新しくお迎えするのは、もういいかと思っています。」
そうお話しされる方も多いです。
ただ、しばらくすると新しい子をお迎えされる方も結構いらっしゃり、
お迎えされた時は私にも、
「また、これからもお願いしますね。」と、
ご連絡をいただくんですね。
そして、その時に必ずお話しされるのが先ほどの、
「この子には、介護で苦労を掛けたくないんです。」
という、お言葉なんです。
新しくお迎えされたということで、若い子が多いのですが、
なぜ、若い子なのにシニア、高齢を特徴とする私にお願いされるのかお聞きすると、
「今はまだ若いですが、いずれシニア、高齢になってからも終生、ずっと、安心してお世話をお願いできるからです。」
そして、そこに付け加える形で良くおっしゃられるのが、
「この子が将来、介護で苦労を掛けないよう、これまで通りアドバイスをいただくことで、精一杯の準備(予防)も出来ると思うからです。」
継続してお世話をさせていただくことで、
私自身、ワンちゃん、猫ちゃんに関して予備知識はどんどん溜まっていきますし、
お世話をさせていただく前、近々で気になるコトや状態をお聞きすることで、
実際にお世話をする時に、より注意して観察することが出来、
結果的には、実際、毎日顔を見られているオーナーさんよりも、
適度に間が開くからこそ、ちょっとした変化に気づくことも多いです。
なので、特にシニア、高齢になってからは、気づきとして、
日誌や口頭で報告したり、アドバイスさせていただくことも増えてきますね。
勿論、医療に関わることは掛かり付けの先生へ相談されることをお奨めしています。
結果、お客様からすると、
介護状態にならないための準備や予防が自然と出来ていると思われているようです。
私自身が、日誌や口頭でお伝えする理由はただ一つ。
シニア、高齢のペットに対して一番大事だと思っているのが、
「(なるべく、)介護状態にならないようにする(=予防)ことが一番。」
だからですね。
ペット介護を専門として、
実際、必要に迫られてシニア、高齢のペットのケア(介護)をさせていただいてますし、
カウンセリングなどを通じて、お悩みの相談から介助の仕方などのアドバイスもさせていただいてますが、
やはり、お客様(オーナーさん)やワンちゃん、猫ちゃん自身の為、
そして私自身、長くお客様とお付き合いしたいと思うので、
介護状態にならないこと、つまり、健やかに歳を重ねていただくのが一番なんです。
勿論、どんなに気を付けて予防をしたとしも100%はありません。
やはり、介護状態になる時はなってしまいますが、
それでも、少なくともシニア(7歳)になったならば、シッカリと観察をして、
予防を心がけることで介護状態にならずに済んだり、発症を遅らせることが出来るんです。
前回のコラムでも書かせていただきましたが、
今のお客様も同じように、困って困って、自力で解決するのが無理となってからご相談(カウンセリング)いただくことが本当に多いです。
そんな時、面と向かっては言わないですが、
「あぁ、もう少し早くご相談いただけたら、、、
きっと、予兆のようなモノも事前にあったハズかと、、、
予兆と判っていたり、もっと早くにご相談いただけたらこんなに悩まれなくても良かったかも。。。」
実際、相談をお聞きすると、そんなことって多いです。
なので、もっともっと気軽に、早期にご相談いただけたらと思っています。
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記事に書かせていただいたものの「判っているけど最初の一歩が...」
そんな、悩めるシニアの愛犬、愛猫のオーナー様へご提案です。
私自身、これまでに犬2匹と猫2匹を飼っていましたが、
猫2匹は随分、予防に気をつけていましたが、
高齢猫によくある疾患(病気)に伴う介護を経験しました。
ただ、それでも、若い頃からシニアにかけて予防を心がけていたことで、
何も予防しなかったことに比べると、随分と健康に長生きしてくれた、と思っています。
今は、若い頃から足腰に少し不安がある13歳のトイプー一匹ですが、
普段の観察や予防を心がけることで、今はまだ大きな問題もなく、元気に過ごしています。
予防に関して、実は先日も、こんなことがありました。
定期的に行っている健康診断での血液検査結果を見た時でした。
10歳になってからは半年に1回の頻度で健康診断をしているのですが、
今回、先生からこのようなお言葉がありました。
「何か気になることや調べたい項目はありますか?」
普段は一般的な血液検査、臓器のエコー検査、
胸のレントゲン検査をしていただいていますが、
今回、ある想いがあって「甲状腺の検査」を追加しました。
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一般の動物病院の場合、
甲状腺の検査は病院内ではなく外注検査となるので、
気になる症状があったり獣医さんの判断や、
オーナーさんのご希望で検査するのがほとんどだと思います。
今回、なぜ甲状腺の検査をしようと思ったかと言いますと、
実は、愛犬と同じような年齢のワンちゃんで、
甲状腺の病気になる子が増えているからなんですね。
もしかしたら、私の周りだけかもしれませんが、
ホルモンの病気は高齢になると増えますが、
病気になっても自覚症状がないことはよくあります。
シニアで12、13歳は、老化に伴い、
何かしらの病気が見つかるワンちゃん(、猫ちゃん)がとても多く、
やはり注意が必要な時期(年齢)なんですね。
ちなみに、半年に1回の健診は頻度が高いように思われますが、
人間に置き換えると、ワンちゃんは半年で2歳、年を取ります。
なので1年に1回だと人間だとは4年に1回の健診になるので、
思った以上に進行していることも不思議ではないです。
勿論、半年に1回の健診はなかなかハードルが高いので、
10歳以上になったら最低でも1年に1回はフィラリア検査時に、
一緒に健診を受けることをお勧めします。
12歳、13歳は結構病気が見つかることが多いので、
何か気になることがあるようならば、
半年に一度にしてみることもお勧めします。
実際、私は普段の生活で気になる症状があったので、
甲状腺の検査を追加したのですが、結果、
ギリギリ基準値内ではありましたが、
以前に検査したときよりも随分数値は悪くなっていました(-_-;)
なので経過措置として、次回も甲状腺の検査を追加する予定です。
半年に1回、検査をするようにしたのも、
今回、甲状腺の検査を追加したもの、普段の観察からですね。
大型犬では、歩行や寝たきりなど目に見える形での介助が多いのですが、
中小型犬や猫ちゃんでは、目に見えない形での介助も多いです。
一旦、介助状態になってしまうと健常に戻ることは難しいです。
結果、命に関わらないとしても終生、介護と付き合うことになります。
長寿高齢化に伴い、介護状態が長くつづくと、
ワンちゃん、猫ちゃんは勿論、オーナーさんご自身も心身共に負担が大きいかと思います。
なので、
「できるだけ介護状態にならないのが一番。」
「但し、絶対はないのでペット介護について学ばれるのであれば、
介助の仕方と併せて、予防も学んで(考えて)いただきたいです。」
ペット介護の世界に入ってはや10年以上経ちますが、
この考え方は、当時から変わらないですね。
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私は勿論、シニアケアのプロ人材育成(ペットケア専門士養成講座)でも教えている、
「老化のサイン【犬編】」に関する小冊子(PDF版)、ぜひ、ご活用下さい。
※【猫編】のご希望が多ければご用意しますので、rouken-nagaiki@petcare-station.comまでご一報いただけると助かります。)
それでは、今回のコラムはこれまでとさせていただきます。
隔月でコラムを書かせていただいていますので、時々、覗いてみて下さいね。
(会員登録されると新着のアナウンスしていただけるようですよ!)
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました。
ペットケアステーション大阪 杉原真理
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